海外FX業者を選択するときに気になるのがスプレッドという方は多いと思います。スプレッドの平均値などを公表している海外FX業者もありますが、平均値だけでは本当に安定してスプレッドを提供しているのかどうかの判断はできません。
指標発表時や取引量が少なくなる早朝などはどれぐらいスプレッドが開くのか、実際にスプレッド計測プログラムを使って検証してみました。時間帯によってそれぞれの海外FX業者が提供しているスプレッドの違いも理解できます。スプレッドの数値は、主要海外FX業者5社で同時にMT4を起動させて検証します。
今回、検証するのはXM、Axiory、TitanFX、HotForex、Tradeviewの5社です。
海外FX業者 | 計測口座タイプ |
---|---|
XM | スタンダード口座 |
Axiory | ナノスプレッド口座 |
TitanFX | ブレード口座 |
HotForex | スタンダード口座 |
Tradeview | MT4 (ILC)口座 |
- 計測開始日 2019年12月2日 午前7:00
- 計測終了日 2019年12月3日 午前8:00
- 計測時間 24時間
さらに、以下のような時間帯に分類して分析をしています。
- 平常時間 日本時間午前9:00~翌3:00
- 全体 計測期間の全て
使用したインジケータ Spread Recorder
※端数は四捨五入とする。
取引手数料については考慮していません。あくまでもスプレッドに注目した内容になっています。
目次
実際に調べたスプレッドと海外FX業者の分析
最初に、計測した海外FX業者5社を通貨別・取引スタイル別に紹介していきたいと思います。取引する際の参考になればと思います。
このような結果になりました。
Axioryはスプレッドが安定している。スキャルピングトレード向け
これは実際に計測して分かったことですが、Axioryは平常の時間帯にスプレッドが安定していました。
比べて、Tradeview(明るい水色)はスプレッドの変動幅が安定していません。Axioryは早朝にスプレッドが拡がりやすくなる傾向があるのですが、スキャルピングで明け方に取引をすることはないと思います。(※どの業者であってもスキャルピングができるスプレッドではありません)
TitanFXとAxioryは、ほとんどスプレッドに違いはありませんが、若干Axioryの方がスプレッドが狭いという結果でした。計測した全ての通貨の平均スプレッドもAxioryが下回っています。
HotForexは早朝の拡がり方が最も緩やか。スイングトレード向け
HotForexは、どの通貨でもXMより狭いスプレッドを提供しています。また、早朝のスプレッドの拡がり方もXMより緩やかです。
個人的には、HotForexはXMをライバル会社として強く意識しているように感じます。XMの最大レバレッジが888倍なのに対しHotForexは1000倍ですし、HotForexのスプレッドもXMをすべての主要通貨(計測した5通貨)で下回っています。
HotForexのスプレッドの特徴は、23:00~24:00の1時間、スプレッドが固定スプレッドで推移していることです。これは後の章で詳細を解説していきたいと思います。
AxioryとTitanFXはスキャルピングに最適
AxioryとTitanFXは ボーナスを提供していない海外業者ですが、スプレッドと約定力に特に力を入れています。Axioryの公式ウェブサイトには過去のスリッページや約定スピードなどを公表しています。
Axioryは優秀なスプレッドを提供している
指標発表の際は、一瞬スプレッドが拡大しますが、すぐに元の水準に戻ります。Axioryは平常時(午前9:00~翌3:00)のスプレッドがとても優秀な結果が計測できました。ドル円やユーロドルなどは公表スプレッドの1/2に相当する平均スプレッドでした。
早朝の時間帯はスプレッドが拡がりやすい傾向がある(※)ようです。ただし、他の海外FX業者でも同じようにスプレッドが拡大しているので問題はありません。※公表平均スプレッドと比較
スキャルピングEAを利用する場合、早朝などの時間帯はEAを稼働させないなど時間帯の設定をするべきでしょう。もしくは一定以上のスプレッドでは注文を成立させないなど条件設定をすると良いと思います。
ドル円
ドル円の公表スプレッドは0.5pipsですが、計測した全体平均スプレッドは0.3pipsでした。平常の平均スプレッドは0.2pipsと公表スプレッドの2分の1という結果です。深夜0:00(ニューヨーク時間午後)になると、スプレッドの収縮が見られます。9:00~深夜0:00頃までは、非常に安定したスプレッドが提供されていました。
ポンド円
ポンド円の公表スプレッドは1.1pipsですが、平常時の平均スプレッドは0.6pipsという計測結果となりました。ポンド円に関していえば、赤枠内にあるようにスプレッドが拡大する瞬間があるものの、安定してスプレッドを提供しているといえます。
早朝のスプレッドは、最大10.3pipsでした。Axioryが公表しているスプレッドの10倍程度に相当します。ただし、XMやHotForexなどと比較すると、早朝のスプレッドは2分の1以下に収まっています。
ポンドドル
ポンドドルもAxioryは他の海外FX業者より優秀なスプレッドです。TitanFXを含め他の4社は最大値が10pipsを超えていますが、Axioryの最大スプレッドは9.2pipsでした。断言はできませんが、他通貨と同様に優秀なスプレッドを提供していると言えると思います。
ユーロ円
ユーロ円通貨のスプレッドの拡がり方は急激で、日本時間6:00~7:30は最も不安定な時間帯です。この時間帯にポジションを保有していると、予想外の損失になってしまう可能性もあります。狭すぎるストップロス注文には注意が必要です。2回目の早朝スプレッドは、最大3.4pipsという結果でしたので、日によってかなり差があるのだと推測できます。
ユーロドル
ユーロドルは、全ての通貨の中で最もスプレッドが安定していました。早朝の拡がり方も平常時間帯の推移も非常に安定しています。Axioryでスキャルピングをするのであれば、ユーロドルを試してみるといいかもしれません。
Axioryの実際の計測値まとめ
通貨ペア | 平常時 (午前9:00~翌3:00) | 全体 | 公表スプレッド |
---|---|---|---|
USDJPY | 最大1.2 平均0.2 | 最大5.8 平均0.3 | 0.5pips |
GBPJPY | 最大1.9 平均0.6 | 最大10.3 平均0.9 | 1.1pips |
GBPUSD | 最大1.6 平均0.3 | 最大9.2 平均0.5 | 0.4pips |
EURJPY | 最大1.0 平均0.29 | 最大25 平均0.5 | 0.6pips |
EURUSD | 最大0.9 平均0.1 | 最大1.7 平均0.2 | 0.2pips |
Axioryの魅力はスプレッドと言われることが多いのですが、私個人としてはcTraderを提供している点にあると思っています。cTraderの詳しい機能については以下の記事をご覧ください。
[kanren postid="2565"]取引プラットフォームでcTraderを選択しても、ナノスプレッド口座を選択すれば上記のスプレッドと全く同じ結果になります。MT4ではポジションを複数持っていても一括決済ができませんし、ドテン注文などもできません。
cTraderはスキャルピングトレーダーにとっては、大変重宝する取引プラットフォームだと思っています。一括決済、ドテン注文、2つのポジションを1つにまとめてしまう機能などMT4にはない機能があります。
cTraderを使った取引手法はこちらの記事で紹介しています。
[kanren postid="3776"]TitanFXは早朝に注意が必要
TitanFXはスプレッドと約定力で人気を集めている海外FX業者です。しかし、今回の計測では、クロス円などのスプレッドが早朝に拡がりやすいという弱点が分かりました。
ニューヨーク時間の終わりから東京市場までの時間帯のスプレッドは、提供するリクイディティ・プロバイダー(レートを提供する銀行)が少なく、あくまでも取引量の減少によってスプレッドが拡大したのではないかと思っています。全ての通貨で平常時間帯の平均スプレッドは、公表スプレッドを下回るという結果になりました。
ドル円
早朝時間帯に最大スプレッド5.8pipsまでスプレッドが開きましたが、8:00~翌6:55頃まで非常に安定したスプレッドを提供しています。TitanFXもAxioryと同様にLP(リクイディティ・プロバイダー)を公開しており、取引環境に力を入れている海外FX業者であることが上記のスプレッドからも理解できます。
ポンド円
他の海外FX業者では、早朝の6:00頃から徐々にスプレッドが拡大していくという傾向がありますが、TitanFXは7:00を境にして急激にスプレッドが拡がります。
2回目の早朝(2019年12月3日)の動きを見てみます。
6:58 | 1.2pips |
6:59 | 3.45pips |
7:00 | 11.95pips |
7:05 | 7.15pips |
GBPJPY が、6:59から7:00までの1分間に8.5pips拡がったことになります。Axioryも同じような動きをしていますが、TitanFXの方がAxioryより拡がりやすい傾向にあるようです。計測した結果としては、すべての通貨で最大スプレッドがTitanFXの方が上回りました。
ポンドドル
ポンドドルの公表スプレッドは0.57pipsですが、平常時間帯の平均スプレッドは0.46pipsでした。平常時間帯は非常に安定していますが、早朝は他の通貨と同様に拡がり方が急激です。
ユーロ円
TitanFXは、1回目の早朝(2019年12月2日)に最大スプレッド25.1pipsを記録しています。Axioryもほぼ同じような水準です。
一方、XM、Tradeview、HotForexなどは約10pips程度となっており、2倍のスプレッド差があります。原因は不明ですが、ただ単にAxioryやTitanFXが提携していないリクイディティ・プロバイダーのレートを提示できたのではないかと思います。(あくまで個人的な推測です。)
ユーロドル
ユーロドルは、ロンドン時間の16:00~21:00頃のスプレッドがほとんど0.1pipsで推移していました。アジア時間のスプレッドは小刻みに変動していることも分かります。深夜0:00過ぎに一瞬スプレッドが大きく拡がっていますが、他の海外FX業者も同様の動きです。
TitanFXの実際の計測値まとめ
通貨ペア | 平常時 (午前9:00~翌3:00) | 全体 | 公表スプレッド |
---|---|---|---|
USDJPY | 最大1.2 平均0.24 | 最大5.8 平均0.24 | 0.33pips |
GBPJPY | 最大2.4 平均0.92 | 最大11.95 平均1.37 | 1.45pips |
GBPUSD | 最大2.2 平均0.46 | 最大10.65 平均0.71 | 0.57pips |
EURJPY | 最大1.35 平均0.32 | 最大25.45 平均0.52 | 0.74pips |
EURUSD | 最大0.95 平均0.1 | 最大2.75 平均0.18 | 0.2pips |
TitanFXもAxioryと同様にスプレッドの狭さが海外FXの中でもトップクラスに分類されると思います。実際に計測をしてみると、平常時間帯は公表スプレッドを下回っています。
早朝以外のスプレッドは、とても優秀です。指標発表で拡がるときもありますが、他の海外FX業者とほとんど変わりません。公表スプレッドよりも、平常時は下回って推移しています。一方、早朝の時間は公表スプレッドの30倍以上(ユーロ円)を記録した通貨もありました。
TitanFXに関する詳細が気になる方は以下の記事をご覧ください。
Tradeviewはスプレッドの収縮が激しいことが特徴
Tradeviewの特徴は、スプレッドの変動が非常に激しいことです。他の海外FX業者は比較的安定したスプレッドを提供している時間帯でも、変動幅が一瞬1pips以上になることがあります。結果的には、ドル円、ポンドドル、ユーロ円の3通貨で公表スプレッドよりもさらに狭い平均スプレッドを提供しているという結果になりました。
ドル円
ドル円のグラフを見てみると、日本時間の取引量が少ない時間帯の収縮は非常に激しいようです。ロンドン時間になる16:00頃になると収縮回数が減少しますが、19:00~20:00までの1時間の収縮回数が再度多くなります。この時間帯は、ロンドンが昼食の時間になり取引量が一時的に減少するからだと考えられます。
ニューヨーク時間になると、スプレッドの収縮は減少しますが、翌4:00頃に増加しています。このことから、取引量に比例して、収縮回数が増減するのはないかと推測できると思います。
ポンド円
ポンド円も他の通貨と同様にスプレッドが収縮を繰り返していますが、ドル円やポンドドルなど他の通貨よりも明らかに少ないというのが分かります。一方、早朝のポンド円のスプレッドの拡がり方は公表スプレッドの34倍という結果でした。時間帯によって、スプレッドの収縮回数や拡がり方に特徴がある通貨です。
ポンドドル
ポンドドルの公表平均スプレッドは0.5pipsですが、平常時(9:00~翌3:00)の平均スプレッドは0.3pipsでした。ただし、日本時間の午前中は取引量が少ないからなのか収縮回数が非常に多いように感じます。ロンドン時間になると、明らかにスプレッドの収縮回数が減っています。
ユーロ円
ユーロ円の公表スプレッドは0.4pipsですが、平常時間帯の計測結果は平均0.3pipsでした。スプレッドの収縮幅も時間帯によって異なるようです。日本市場からロンドン市場になると、スプレッドの収縮変動幅が狭くなっています。翌4:00から再度スプレッドの収縮幅が拡がっています。
ユーロドル
ドル円と同じようにスプレッドの収縮が非常に激しいことが分かります。特に9:00~16:00までのアジア時間は収縮回数が多いです。12:00~13:00の1時間に、平常時間帯(9:00~翌3:00)の最大スプレッド 2.4pips を計測しています。他の海外FX業者には、このような拡がりは見られません。
Tradeviewの実際の計測値まとめ
通貨ペア | 平常時 (午前9:00~翌3:00) | 全体 | 公表スプレッド |
---|---|---|---|
USDJPY | 最大2.4 平均0.4 | 最大4.3 平均0.5 | 0.6pips |
GBPJPY | 最大3.6 平均0.6 | 最大17 平均1.1 | 0.5pips |
GBPUSD | 最大1.9 平均0.3 | 最大8.4 平均0.7 | 0.5pips |
EURJPY | 最大1.8 平均0.3 | 最大10 平均0.5 | 0.4pips |
EURUSD | 最大2.4 平均0.4 | 最大4.3 平均0.5 | 0.2pips |
HotForexは深夜のスプレッドの拡がり方に注意
HotForexのスプレッドは深夜に拡大する時間がある
私が今回の計測で一番驚いたことは、HotForexのスプレッドが規則性をもって拡大する時間帯があるということです。(最初は偶然かと思いましたが、5通貨中4通貨で同じ時間帯にスプレッドが拡大し、固定される結果でした。)
その時間は、23:00~24:00の60分です。どの通貨(GBPUSDは分かりにくいです)も23:00になるとスプレッドが拡大し、その後の約1時間はほとんど固定スプレッドになっています。
ドル円
HotForex特有のスプレッドの拡大の時間帯(23:00~24:00)には、ドル円が1.5pipsから3.2pipsと約2倍に拡大しています。8:00~22:55頃までは安定したスプレッドの提供をしていますが、この深夜の時間帯だけは注意が必要です。
早朝のスプレッドの拡大は6:00に始まります。早朝の約2時間程度はスプレッドが拡がりますが、変動幅はXMよりも狭いという結果です。平常時は比較的安定したスプレッドといえます。
ポンド円
HotForexが公表している平均スプレッドは3.0pipsですが、23:00~24:00の1時間は4.4pipsにスプレッドが拡大し固定される結果でした。グラフを見ると分かりますが、8:00~22:55までは3.0pipsを下回って推移していました。24:00を超えると、3.0pips近くを推移するようになります。
ポンドドル
ポンドドルは、他の通貨と異なり、23:00~24:00の間も固定スプレッドにはなりませんでした。他の時間帯とほとんど変わらない水準でスプレッドが変動しています。
ユーロ円
ユーロ円も23:00~24:00までの1時間は3.2pipsまでスプレッドが拡大し、固定スプレッドが提供されていることが分かります。公表スプレッドが1.7pipsなので、ほぼ2倍です。他の通貨と同じように早朝6:00~8:00まではスプレッドが非常に不安定になります。
ユーロドル
ユーロドルは、平常時の平均スプレッドが1.0pipsという計測結果となりました。しかし、他の通貨と同様、23:00~24:00までは1.2~1.4pipsの狭い範囲で推移しています。
HotForexの実際の計測結果
通貨ペア | 平常時 (午前9:00~翌3:00) | 全体 | 公表スプレッド |
---|---|---|---|
USDJPY | 最大37 平均1.7 | 最大6.8 平均1.8 | 1.7pips |
GBPJPY | 最大5.2 平均2.8 | 最大16 平均3.2 | 3.0pips |
GBPUSD | 最大2.5 平均1.6 | 最大7.0 平均1.8 | 1.8pips |
EURJPY | 最大3.3 平均1.5 | 最大11.7 平均1.7 | 1.7pips |
EURUSD | 最大1.8 平均1.0 | 最大3.6 平均1.2 | 1.2pips |
※端数は四捨五入
XMのスプレッドは朝以外なら抜群の安定感
ドル円
XMのドル円についてです。XMが公表している平均スプレッドは1.6pipsですが、早朝と指標発表時を除いて平均1.6pipsで推移しているという結果になりました。スプレッドの変動も少なく、比較的安定して提供していることが分かります。
XMでは、7:00(夏時間6:00)のニューヨーククローズ~東京市場9:00頃までスプレッドが不安定になっています。ですが、計測日についていえば最大6.4pipsでしたので他の海外FX業者とほとんど変わらない水準でしょう。
ポンド円
ポンド円の最大の特徴は早朝のスプレッドの拡大です。特に日本時間7:00(夏時間6:00)以降の2時間は極端にスプレッドが拡がって推移していました。
早朝時の最大スプレッドは24pipsと、通常の7倍近くにスプレッドが拡大していることが分かります。ただし、このスプレッドの拡大は日によって異なるようです。計測を開始した12月2日早朝の最大スプレッドは17pips程度でした。ポンド円のポジションを持っている場合、注意が必要です。
ただし、これは他の海外業者にも言えることですが、国内FXで以前あった「ストップ狩り」や「レート操作」によるものではありません。ただ単に早朝で流動性が著しく低いため、インターバンクの取引量の低下が原因と結論できると思います。
ポンドドル
ポンドドルの平常時(9:00~翌3:00)の計測平均スプレッドは2.3pipsでした。これはXMが公表しているスプレッドと同じですので、安定したスプレッドを提供していると思います。ポンドドルも朝方はスプレッドが拡がっていますが、最大でも12pips程度でした。他の海外FX業者と同水準といえそうです。
ユーロ円
XMが公表しているユーロ円の平均スプレッドは2.6pipsですが、9:00~翌3:00の平均計測スプレッドは2.4pipsという結果でした。計測日にも経済指標があり、スプレッドが一瞬拡がっていますが、すぐに元の水準に戻っています。
早朝のスプレッド拡大もポンド円と比較すると穏やかです。早朝の最大スプレッドも10pipsという結果になりました。
ユーロドル
XMが公表しているユーロドルの平均スプレッドは1.6pipsです。全体の計測値を個別にみると、1.7~1.8pipsを推移していることが多いように感じました。7:00~8:00は特に不安定になりやすいようですが、スプレッドの拡がり方は日によって異なるようです。
XMの実際の計測結果
通貨ペア | 平常時 (午前9:00~翌3:00) | 全体 | 公表スプレッド |
---|---|---|---|
USDJPY | 最大2.2 平均1.6 | 最大6.4 平均1.7 | 1.6pips |
GBPJPY | 最大8 平均3.7 | 最大24 平均4.2 | 3.5pips |
GBPUSD | 最大3.6 平均2.3 | 最大12.4 平均2.7 | 2.3pips |
EURJPY | 最大4.5 平均2.4 | 最大10 平均2.7 | 2.6pips |
EURUSD | 最大2.7 平均1.8 | 最大5.6 平均1.9 | 1.7pips |
※端数は四捨五入
スプレッドを実際に計測して分かったこと
今回、MT4のインジケーターを使ってスプレッドを実際に計測してみました。ざっくりと感想を海外FX業者別にまとめてみようと思います。
今回はあくまでもMT4を利用した口座タイプのスプレッド調査でしたので、同じ業者でもその他MT5やcTrader口座の場合は結果が異なる可能性があります。
Axiory
非常に安定したスプレッドを提供しており、スキャルピングトレーダーにおすすめ。ドルストレート通貨は早朝であっても他の海外FX業者に比べて、スプレッドが拡がりにくかった。
TitanFX
早朝にスプレッドが拡がりやすい傾向にある。ユーロドルのロンドン市場の時間帯は0.1pipsと最も狭いスプレッドを計測した。スキャルピングに最適なので、翌日にポジションを繰り越すトレードはおすすめしない。
Tradeview
スプレッドの収縮が他の海外FX業者よりも圧倒的に多い。それでもドル円、ポンドドル、ユーロ円の3通貨では、平常時の平均スプレッドが公表スプレッドよりもさらに狭いという結果になった。取引手数料も他の海外FX業者よりもお得なので、取引スタイルもオールラウンドに対応できる。
HotForex
23:00~24:00の約1時間はスプレッドがどの通貨も拡大し、固定スプレッドもしくは狭い範囲で推移していた。明らかにHotForex特有の動きである。
XM
非常に安定したスプレッドの提供をしている海外FX業者だが、競合のHotForexよりスプレッドが広め。早朝のスプレッド以外は平均的な動きをするので、重要指標等に気をつければ問題ない範囲。