この記事に辿り着いた人のうち、「少ない元手から大きな収益を掴みたい!」「短期間で【億り人】になるぞ!」と目標・夢を持っている人は少なくないでしょう。FXには夢を叶えるロマンがありますよね。
「10万円からスタートして『億』を手にしたい!」
「1日で100万円の利益を上げたい!」
…途方もない目標のように思えますが、実際のところ達成は可能なのでしょうか? 失敗した場合のリスクは!?
この記事では「少ない元手から大きな収益」「短期間で大きく稼ぐ」をテーマに、
- そもそも実現可能なのかどうか
- 目指す時に用いたい環境やテクニック
- 待ち受ける落とし穴(リスク)
についてお伝えしていきます。
目次
FXで「10万円から億を稼ぐ」「1日で100万円を稼ぐ」のは可能か?
手っ取り早く結論からお伝えしましょう。
「少ない元手から大きな収益を上げる」「短期間で大きく稼ぐ」ことは、【可能】です。可能か不可能かの2択で言えば、です。
私にもあなたにも、子供からお年を召した方まで等しくチャンスがあります。
ただし、誰もが成功できるわけではありません。大きなリスクを伴い、幸運に恵まれなければ難しいでしょう。何かに似ていますよね。…そう、ギャンブルです。
● 達成できる可能性はあるけど、ギャンブルに近い!
では、なぜこの結論になるのかササッと解説します。
(「そんなの良いからテクニックを教えてくれ!」という方は、次項の「10万円から億を目指す場合にやりたいこと」まで飛ばして下さい)
ハイリターンには、ハイリスクがつきもの
詳しくは後ほど環境・テクニックのあたりでお伝えしますが、FXでは「利益」と「損失」は常に表裏一体の存在…。大きな利益(リターン)には大きな危険(リスク)がついて回ります。
大きな利益を狙ってたくさんのロットを運用した場合、利益が出れば「利益×ロット数」で大きな収益を手にすることができます。
しかし、もし損失が出れば「損失×ロット数」となり、損失額も大きくなるのです。
後述でお伝えするゼロカットシステムを利用していれば借金を負うことは避けられるかもしれませんが、それでも資金が無くなる可能性はあります。
● 1度の大きな損失で資金が無くなってしまい、FXから去っていくトレーダーもいます
資金が無くなればトレードを続けられませんよね。こうした理由から、夢破れてトレードをやめてしまうFXトレーダーが居るのもまた事実なのです。
常に勝ち続けるのは難しい
FXのチャート画面の向こうには、同じくチャート画面を睨んでいる世界中のFXトレーダーが居ます。彼らもまた手法を勉強し、心理を読み、エントリーと決済のタイミングをうかがっているはずです。
利益を上げた人がいる裏側には、常に損失を抱えた人がいるのです。
ハイリスク・ハイリターンのトレーディングを繰り返していた場合、もし損失側に回ってしまったら大損を被ることになります。ハイリスクな負けが続くと、あっという間に資金が底をついてしまうでしょう。
10万円から億を目指す場合にやりたいこと【環境編】
少ない資金からスタートして大きな収益を目標とする場合、下記の3つの環境を利用するのが理想です。
- レバレッジの利用
- ゼロカットシステムの利用
- 複利の利用
ポイントとなるのは「リターンが大きくなるようにしつつ、リスクをできるだけ小さく」することです。
レバレッジが大きく、ゼロカットシステムを利用しやすい「海外FX会社(XM)」を検討しましょう。
▼ 海外FX会社を選ぶ際は、こちらの記事もご参考ください!
環境① レバレッジ上限の大きい海外FX(XM)を利用する
日本のFX会社では、「レバレッジは最大25倍まで」という制限があります。
一方、海外FX会社では「レバレッジ100倍」や「レバレッジ5,000倍」といった大きなレバレッジを利用できるところもあります。
少ない資金で短期間の大きなリターンを目標とするなら、レバレッジをたくさん利かせられる海外FX会社の方が目的により近いといえるでしょう。
レバレッジとは
「レバレッジ」とは、資金(元手)以上の金額を運用して取引をすることができるFX特有の仕組みです。
通常、為替取引は等価交換です。10万円を持っている場合は、10万円分の外貨にしか両替できません。しかし、そこにレバレッジを利かせることで、何倍もの金額の取引が可能となるのです。
取引金額が大きくなれば、利益が出た際もリターンが比例して大きくなります。
▼ たとえば【10万円の資金運用で100円分の利益が出た】場合、レバレッジの大きさで次のように差が出ます。
レバレッジの大きさ | 取引可能な金額 | リターンの大きさ |
---|---|---|
レバレッジなし | 10万円分 | 100円の利益 |
レバレッジ10倍 | 100万円分(10万×10) | 1,000円の利益(100円×10) |
レバレッジ25倍 | 250万円分(10万×25) | 2,500円の利益(100円×25) |
レバレッジ100倍 | 1,000万円分(10万×100) | 10,000円の利益(100円×100) |
レバレッジのリスク
もちろん、良い事ばかりではありません。レバレッジを利かせることには、【取引金額が大きくなれば、損失が出た際も損失額が比例して大きくなる】というリスクもあります。
これが「ハイリスク・ハイリターン」といわれる理由です。
損失額が資金を上回ってしまった場合、「追証」や「強制決済」の対象となってしまいます。
追証(おいしょう)……追加証拠金のこと。FX口座へ、追加で証拠金の入金が求められます。
強制決済……それ以上の損失が発生しないように、強制的に取引が終了されるシステムです。「ロスカット」とも呼ばれます。
▼ レバレッジについては、こちらの記事で詳しく解説しています。併せてご覧ください!
環境② ゼロカットシステムの利用
「ゼロカット」システムは、日本国内のFX会社にはない海外FXならではのシステムです。利用したい場合は、取り扱いのある海外FX会社を選びましょう。
全ての海外FX会社でゼロカットシステムが利用できるわけではありませんので、FX会社を選ぶ際に、事前に取り扱いや条件の有無を確かめて下さいね。
ゼロカットシステムとは
ゼロカットシステムとは、トレードで発生した損失額が資金を上回った時に、追証(追加証拠金)が発生せずゼロにリセットされる仕組みです。
つまり、基本的には当初の資金を超えるマイナスが発生しないのです。
予想外の値動きで大きな損失を出してしまった際のリスク回避となりますので、レバレッジを大きく利かせた取引をしたいのであればゼロカットシステムの利用も一緒に検討しておきましょう。
環境③ 複利の利用
少ない資金からスタートして大きな収益を目指す場合、いつまでも少ない資金のやりくりを続けていてはトレードのペースが上がりません。
複利を利用すれば資金として運用できる金額が増え、効率の良さを狙えます。
複利運用とは
「複利の運用」とは、【投資で得た利益を更に資金として投入し、資金額を増やしていく】ことです。スタート時は少ない資金であっても、利益が出れば後から資金を足していくことができるのです。
複利運用のリスク
複利を運用するリスクは、【トレードで損失が出た場合、これまでの利益も一緒に失ってしまう可能性】があることです。
常に勝ち続けていられるのならいいですが、「勝つ時もあれば負ける時もある」のがFXトレードです。急な値動きで大きな損失を負ってしまった時、それまでの利益(勝った証)も1度に失くせば精神的にもダメージを受けてしまうでしょう。
複利を運用することで「負けた場合の恐怖・不安」も大きくなり、冷静な判断を下しにくくなるおそれも出てくるのです。
10万円から億を目指す場合にやりたいこと【テクニック編】
少ない資金からスタートして大きな収益を目標とする場合、下記の3つのテクニックも重要です。
- メンタルの維持
- トレード手法の活用
- 資金管理
「メンタル」「トレード手法」「資金管理」はそれぞれ密接に関わっています。相互に影響があるので、「どれか1つだけやっておけばいい」というものでもありません。
その分、3つのテクニックがそろえば効果も期待できるといえるでしょう。
テクニック① メンタルを保つ
メンタルを維持するためには、下記のような方法があります。
● トレード手法を用いて「根拠のあるトレードをしている」ことが自信につながる
● 資金管理をしっかりすることで、心に余裕ができる
● 「負ける時もある」とあらかじめ想定し、勝ち負けに一喜一憂しない
「 ハイリスク・ハイリターン」はギャンブル感覚に陥りやすいです。1トレードごとに「勝つか!? 負けるか!?」とハラハラしているような状態では、冷静な判断が下しにくくなるでしょう。
トレードに自信をもつこと・「負ける時もある」ことをあらかじめ想定しておくことで心構えができ、自分本来のパフォーマンスを十分に発揮しやすくなるのです。
休日にトレード手法を勉強したり、リラックスする時間を設けたりすることもおすすめです。
メンタルを保てなくなるデメリット・リスク
メンタルを維持できなくなると、下記のようなデメリット・リスクが起こりやすくなります。
- エントリー/決済するべきポイントを見誤る
- 利益確定を急ぎ過ぎてしまう
- エントリーと同じ額で決済する「建値撤退(建値決済)」を不必要に行ってしまう
- 損が出たままポジションを維持し続ける「塩漬け」に陥ってしまう
など
テクニック② トレードの手法
限りなく勝率を上げるために必要なのが、トレードの手法です。
トレードの手法を学ぶには、下記のような方法があります。
● FXの本/サイト/YouTube/セミナーなどで勉強する
直感でのエントリーはギャンブルでしかありません。運が良ければ勝つこともありますが、裏を返せば「運が悪ければ負ける」可能性もあるのです。
自分の性格・目標に合ったトレードの手法を身につけて、根拠のあるトレードを目指しましょう。「手法を用いてトレードしている」ことが自信になり、メンタルの維持にもプラスの効果が期待できます。
手法を勉強する時の注意点
せっかく手法を学んでも、自分の性格に合わなかったり、「○円の資金から○ヵ月で○円稼ぐ!」といった目標に手法が合わなかったりすることもあるでしょう。
また、中には【根拠の曖昧な手法をウリにして集客を目的にしている、怪しいセミナー】などもありますので、ぼったくりには注意して下さい。
デモトレードで手法をチェック!
手法を学んだら、デモトレードも活用してしっかり検証するのがおすすめです。
「デモトレード」とは、実際の取引は行わず、リアルトレードに近い環境を利用してシミュレーションを行うことです。(トレードの練習という認識でOKです)
もし利用しようとしているトレード手法に何らかの弱点があった場合でも、デモトレードであれば損失もシミュレーションで済ませられます。
▼ トレード手法の勉強方法や、デモトレード口座についてはこちらの記事で詳しく解説しています!
テクニック③ 資金管理を徹底する
資金管理には下記のような方法があります。
● 「2%ルール」で資金を運用する
● 損失許容額に合わせてトレードの規模を調節する
など
一時の幸運で大きな利益が入っても、資金管理ができていなければ結局「溶かす」ことになりかねないのがFXトレードです。
複利を運用するのであれば、せっかくの利益を失ってしまわないようにするためにも、なおさらしっかり資金管理したいですね。
資金管理をすることで、「もしトレードで損失が出ても、追証やロスカットになりにくい」と心に余裕が生まれ、メンタル維持にもプラス面で効果が期待できます。
▼ 資金管理については、こちらの記事で詳しく解説しています!
初心者のうちは無理をしない
「『億』に到達するまで稼ぐぞ!!」と高い目標を持ってFXトレーディングの世界に飛び込むことは、悪いことではないと思います。目標がしっかり定まっているのは素晴らしいことです。
ですが、いきなりハイリスク・ハイリターンに打って出るのは、初心者にはおすすめできません。
確かな手法も資金計画もあいまいなままでは、ギャンブルと何ら変わらないからです。
「稼ぐ」だけであれば一時の幸運でも事足りますが、これが「億!」「1日100万!」の目標となると、テクニック抜きでは到達できる可能性がグンと下がってしまいます。
まずは右肩上がりを持続するテクニック(手法)を身につけ、しっかりと自信がついてから、リスクを見据えた勝負を掛けていきましょう!
● テクニックを磨き、右肩上がりの成績が維持できるようになってから!
● 初心者のうちは無理をしない
まずは安定した勝率を獲得するところから始める
安定した勝率を獲得するまでの勉強方法には、下記のようなやり方があります。
● デモトレードで練習する
● 実際のFX取引で、小さなロット数でエントリーする
デモトレードで練習する
デモトレードであれば、どんなに損が出ても「架空の出来事」で終わります。勉強した手法が上手くいくのかを、ノーリスクで検証することができるのです。
ベテランのトレーダーになってからもデモトレードを利用する人は多くいますので、「デモトレードなんて…いかにも初心者向きで恥ずかしい」などということはありません。
しかし、デモトレードにもデメリットが存在します。リスクが発生しないので、どうしても「ゲーム感覚」に陥ってしまいやすいのです。
ほどほどの緊張感を保つために、「デモトレードで負けたら苦手な○○を食べる」などのペナルティを実施してみるのも、いいかもしれませんね。
▼ デモトレード・デモトレード口座については、こちらの記事もご参考ください!
小さなロット数で実際にエントリーする
「デモトレードでは緊張感に欠ける」という場合は、実際のエントリーで小口のロットから始めるのもおすすめです。
デモと実際の取引ではメンタルへの影響も違うので、「デモトレードだと勝てたのに、いざ実際にエントリーしてみたら上手くいかない…」というケースは珍しくありません。そんな場合は本物の取引を小さく重ねながら練習していくのもいいでしょう。
注意点は、ここで資金を失ってしまわないようにすることです。
手持ちの資金を大きく使ってしまうと、数回負けただけで資金が底をついて撤退をしなければならなくなるでしょう。「2%ルール」も活用しながら、一度のトレードでのリスクの大きさを調節して下さいね。
万一の損失に備えて、ロットは小さくしておきましょう。
ロット … FX取引に使用する取引単位です。ロットあたりの通貨数はFX会社によって異なります。(例:1ロット=10,000通貨 など)
2%ルール … 1度のトレードに使う金額を「資金の2%」を目安に決める資金管理法です。
▼ 2%ルールについては、こちらの記事もご参考下さい!
自動売買という方法もある
初心者のうちは自動売買システムを利用する、という方法もあります。
FXでの「自動売買」とは、自動的にトレーディングを行うシステムのことを指します。
一方、システムを用いずに自分でエントリーを行う取引は「裁量取引」と呼ばれます。FX取引と聞いて多くの人が思い浮かべるのは、こちらの裁量取引の方ですね。
裁量取引でなかなか上手くいかない時や、FXトレーディングに自信が持てない場合は、自動売買システムの利用も検討しましょう。
自動売買システムの例:FXブロードネット「トラッキングトレード」
自動売買システムを利用するには、取り扱いのあるFX会社を探す必要があります。[FX 自動売買] などのキーワードで検索してみましょう。
この記事では自動売買システムの一例として、「FXブロードネット」の「トラッキングトレード」サービスを紹介します。
引用:FXブロードネット
利益実績が「84.8%」と高いのが魅力ですね!
公式サイトでは説明動画やデモトレードも用意されており、FX初心者や自動売買システムの利用が初めての人でも使いやすいようにサポート体制も充実しているのが特徴です。
※ プラン・実績の情報は、記事作成時の公式サイト記載のものです。
▼ 詳細ページはこちらから(外部リンク)
FXブロードネット|「トラッキングトレード」のページ
自動売買のメリット
自動売買のいいところは、1度設定を行えばその通りにトレーディングを自動で行ってくれるところです。
- メンタル的な余裕ができやすい!
- 感情に振り回されることなく取引ができる!
人間の判断力でエントリー/決済を行っていると、最初にどんなに「ここまで値が動いたら決済しよう」と決めていても、ちょっとした気の迷いで決心が揺らいでしまうことも少なくありません。
チャートを睨んでいるうちに不安になって早めに決済してしまったり、「まだいける!」と欲が出てしまってタイミングを逃してしまったり…。裁量取引は常に自分の感情とも戦わなければいけないのです。
その点、自動売買はシステム通りにトレーディングが進みます。都度メンタルが試される裁量取引とは違い、冷静な視点からトレーディングを見守りやすいわけですね。
メンタルに余裕ができれば、テクニックの分析など他の部分にも気を配る余力が生まれてくるでしょう。
自動売買の注意点
とても便利な自動売買システムですが、注意点もあります。
- いくら「自動」といっても、設定は自分の判断で行わなければいけない!
- 急な値動きに対応しきれない場合がある!
- ツールによっては詐欺の可能性もある
一度設定してしまえば自動でトレーディングしてくれますが、その設定自体が「難しい」「面倒」と感じる人もいるようです。目標や性格に合った設定かどうかを判断するのも、自分でしなければいけません。
また、設定に沿ってトレーディングを行うのが自動売買システムなので、突発的な値動きがあっても「臨機応変に対応する」ということができません。状況に合わせて細かくトレーディングを行いたい人には不向きといえるでしょう。
とはいえ、トレーディングの手法・スタイルがまだ定まっていない初心者のうちは、自動売買に頼るのも有効な手段だと思います。
そして、知っておきたいのは「詐欺ツール」の存在です。これには、高額な料金を払わせようとしてきたり、入金させてお金をだまし取ったりする手口があるようです。自動売買システムを検討する時は、口コミやネットでの評判も参考に、慎重に決めましょう!
注意するべき「落とし穴」
注意するべきなのは、ずばり「税金」。
税金の支払いが終わるまで、納付額を超える投資・散財をしないのがおすすめです!
大きな利益を手にできれば嬉しいですよね! 「タワーマンションに住む!」「三ツ星レストランで食事する!」「更なる投資の元手に!」など、使い道にも夢が広がるかと思います。
しかし、ここに税金という【落とし穴】があります。
FXではゼロカットシステムがあれば借金を背負うリスクは小さく済みます。しかし、税金の方で無一文になってしまうパターンもあるのです。
収益に対して、税金を納める義務がある!(確定申告)
確定申告は普段の生活ではあまり意識しないのではないでしょうか?
特に、会社員などの雇用形態では会社の経理が処理を済ませてくれるので、どんな手続きで毎年どのくらいの金額を所得税として納めているかを実感として知らない人も多いと思います。
かくいう私も、自分でやるまで「年末に会社に提出する書類」くらいの認識しかありませんでした…。
「知らなかった」では許してもらえませんので、これを機会にしっかり勉強しておきましょう!
※ この記事で紹介している法令・対象金額・期限の情報は2021年6月現在のものです。条件が重なる場合もあるため、実際はお住まいの地域の税務署・市区町村の担当窓口にお問い合わせ下さい。
FXでの収益も所得税・地方税の対象に
FXトレーディングでの収益も課税対象です。この情報は国税庁の公式サイトでも記載されています。
他の所得と区分し、「先物取引に係る雑所得等」として、所得税15%(他に地方税5%)の税率で課税されます(申告分離課税)。
引用:国税庁|よくある税の質問「No.1521 外国為替証拠金取引(FX)の課税関係」
「お小遣い程度の収益なら…」と始めたFXトレーディングでも、確定申告が必要なくらいの金額を稼げば所得税や地方税の対象となるのですね。
FXの収益が所得税の対象となるかどうかの境目は、基本的には【副業の場合は20万円以上(扶養されている場合は38万円以上)】とされています。
年間の損益を計算して20万円を超える場合は確定申告の準備もしておきましょう!
申告の期限は3月15日です。
申告忘れ・支払い延滞はNG
確定申告するのを忘れていた!!
申告はしたけど、税金の納付を忘れていた!!
こんな場合はどうなるのでしょうか?
答えは…ペナルティが課せられます!
もともとの所得税・地方税に加えて、ペナルティの分も課税されてしまいますので、くれぐれもご注意下さい!
申告を忘れた場合:無申告加算税の対象に
申告を忘れた場合、「無申告加算税」が課されます。
法令で定められた確定申告の提出期限を超過していた場合に課せられる国税です。基本的には、通常の税額に更に15%~の課税がされます。
国税庁のホームページでは、次のように記載されています。
(前略)期限内に確定申告を忘れた場合でも、自分で気が付いたらできるだけ早く申告するようにしてください。この場合は、期限後申告として取り扱われます。
また、期限後申告をしたり、所得金額の決定を受けたりすると、申告等によって納める税金のほかに無申告加算税が課されます。
引用:国税庁|よくある税の質問「No.2024 確定申告を忘れたとき」
申告せずに放置していると脱税も疑われてしまいかねません。事態が悪化していく前に、お近くの税務署に相談しに行きましょう!
納付を忘れた場合:延滞税の対象に
確定申告はしていたものの納付を忘れていた(期限内に納付しなかった)場合は、「延滞税」の対象となります。
定められた期限内に税金を完納できなかった場合、未納となっている額に対して【期限の翌日~完納日まで】の日数に応じて発生する税金です。
納付が遅くなればなるほど課税が増えていきますので、納付忘れに気づいた時点で納付しに行くのが理想的です。
参考:国税庁|よくある税の質問「No.9205 延滞税について」
申告忘れ・支払いの遅滞はいいことがない!
確定申告の申告忘れ・税金関係の支払い(納付)忘れは、後になればなるほどペナルティが重くなります。すみやかに期限内に済ませるように意識しておきましょう!
もし税金を払う前にFXで得た収益を使い込んでしまったら……そしてそんな時に限って大きな損を出してしまい資金が無くなってしまったら、未払いとなった税金分の借金を負ってしまうこともあるでしょう。
【「億り人」を達成した直後に税金で無一文に逆戻り】という落とし穴は、案外近くにぽっかりと空いているのです。
確定申告・住民税の相談先
確定申告関係の問い合わせはお住まいの地域にある税務署、地方税(住民税)は市区町村の市民税課が窓口です。
それぞれ担当が異なりますのでご注意くださいね!
▼ 確定申告のオンライン・電話での相談先はこちら(外部リンク)
国税庁|税についての相談窓口 のページ
まとめ
- 「少ない元手から大きな収益」「短期間で大きく稼ぐ」のは、達成できる可能性はあるけどギャンブルに近い!
- 1度の大きな損失で資金が無くなってしまい、FXから去っていくトレーダーもいる
- 活用したい環境・テクニック
「レバレッジ」「ゼロカットシステム」「複利」「メンタルの維持」「トレード手法」「資金管理」 - 初心者の間は無理をせず、デモトレードや自動売買システムの活用もおすすめ
- 大きな収益を手にした後は、確定申告・税金の納付も忘れずに!!
「少ない元手から億を目指す!」というのは、FXならではのロマンある目標です。レバレッジ上限の大きな海外FXであれば実現できる可能性はあるでしょう。
しかし、常に勝ち続けることは難しく、ハイリスク・ハイリターンのトレードはギャンブル感覚に陥ってしまいがちです。危険なエントリーをして途中で資金を「溶かして」しまわないように、くれぐれも気をつけて下さいね!
夢を夢のままで置いておくか、夢を目標に【億り人】を達成するか、はたまた【損失】【借金】という名の悪夢を背負うはめになるかは…あなた次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!