XMの無料VPSは時代遅れ?本当に使うべきなのか否か真面目に考えてみた

XMでは無料VPSサーバーの契約が可能

以下の条件を満たすことで、無料でVPSが利用可能です。

利用条件
  • 月に5Lot(50万通貨)以上取引を行っている
  • 口座入金額の合計が60万円(5000$)以上である

利用条件、厳しくない?

上記の2条件が片方でも満たない場合、口座からVPSの月額使用料として28$が自動的に引き落とされます。その次の月も条件が満たされなければ、同じように引き落とされていきます。基本的に、使うなら60万円以上の口座残高が残っている状態が理想です。

万が一、口座残高が0円になってしまった場合は自動的にVPSが解約・削除されてしまいます。

マシンスペックが少し心配

サーバーの性能は以下のようになっています。

OS Windows 2012 R2
CPU 1コア (600MHz)
メモリ 1.5GB RAM
HDD 20GB
VPS自体は別の会社である BeeksFX(Beeks Financial Could) のサービスを利用する形になります。

Windows版 MT4のアプリケーションは大体メモリ使用量が20MBくらいなのですが、正直このスペックだとMT4を複数起動する場合、CPUが1コアなのでけっこう動作が厳しいです。ですので、これは「MT4+EA」それぞれ単体で動かして丁度くらいのスペックですね。

他の選択肢を検討してみる

私の場合ですが、後々スケールしたくなった時困らないために、XMの無料VPSは利用せず、他の海外VPSをレンタルしてWindowsサーバーを建て、普段の取引にはそちらを使っています。

仮に自宅サーバーを立ち上げるにしても電気代はどうしても発生しますし、停電時の対策(UPSを設置したり)などでランニングコストもかかります。

さらに、自宅のサーバーから海外のサーバーまでの距離が長いため、ping値(※1)も良くありません。pingは数値が大きければ大きいほど、ラグが発生したりサーバーのレスポンスが間に合わず接続が不安定になってしまいます。

※1 pingとは何か?

この場合の表記では、pingは「応答速度」のことを指しています。単位は基本 ms で表し、これは milliseconds の略で、milliseconds(ミリ秒)=1000分の1秒と言う意味になります。たとえば 10ms は10ミリセカンドと読みます。

データを特定のサーバーまで送信して、それが帰ってくるまでの所要時間が、10ms(ミリ秒)という風に使います。ダウンロード・アップロードといったデータの通信速度と違い、pingの値は小さければ小さいほど良い環境であると言えます。

おすすめは「定額従量制」タイプのVPSサービス

最近の海外VPSサービスでは、Amazon AWS のような「使った分だけ料金請求」の従量制費用が一定の月額固定制が組み合わさった契約プランが多くなってきました。

私が使用している VultrというVPSサービスもその一例で、Windowsサーバーは月額26$(約2,860円)から利用できるのですが、先述のように Vultr は料金形態が「月額固定+従量制」となっているため、サーバーを使っていない時間帯は電源をOFFにすることで費用を抑えることができます

じゃんくま
VPSは基本的にMT4が動くWindows サーバーを選ぶ必要があります。国内だと月に数千円程度の価格帯で、同等のスペックのWindowsサーバーをレンタルしているサービスは中々見つかりません。正確に言うと、あるにはあるのですがメモリが足りてなかったり、CPU性能がイマイチだったりすることが多いのです…。

 

月額は定額制、しかも費用は使用した時間分だけ

Vultr では、例えば「プラン:40GB SSD/2GBメモリ」+「OS:Windows 2012 R2」を契約した場合、$10$16の合計26$が月額の最大費用となりますが、極端に言えば1日だけ使って電源をOFFにした場合、寝かせた分が無料となるため、契約プランがどれであろうが請求金額は1日分となります。

私の場合は1ヶ月間ずっと電源を付けっぱなしで動かしたところで、月額分のチャージ済みクレジットは月末時点で半分以上余っています。考えられる理由として、マシンの能力は使っても転送量はほとんど使わないからなのだと思います。

一応、料金をカバーできるだけの残高が残っているかどうかも含め、毎月1日にメールが送られてくるので、忘れないようその都度チャージしているのですが、毎回余るためほとんどは次月に繰り越されている現状です。

本当にそれだけの余裕ができますので、国内の定額制VPSと比較するとコストパフォーマンスはかなり優れています。


↑ 2018年11月時点のプライス表はこんな感じ。PRICEの右側には時間換算での金額が記載されています。

日本のサービスは定額制がほとんど

国内で、FXに特化したVPSサービスで有名な某「お○○.com デスクトップクラウド」は定額制のため、毎月必ず固定額分、支払いが発生します。たとえ1日しか使って無くても、月払いの場合、次の月の請求はきっちり固定額を支払わなければなりません。

しかもデータセンターのロケーションが日本しか選べない(※2018年11月現在)ため、ping値の観点からも海外ブローカーを利用するにははっきり言って適していません。(決してお○○.com 様を批判する訳ではありませんが、国内のサービスでは一番似た価格帯だったので…。)

選べる豊富なロケーションの数々

Vultr では東京を含め全世界に15個(※2018年11月現在)のデータセンターを持っており、その中からサーバーロケーションを選択できます。

XM はロンドンのサーバーを使っていますので、合わせて契約時にロンドンのデータセンターを選ぶことで、 MT4 の pingを最小にすることが可能となります。ping値が大きいと約定スピードや取引の安定性に影響してきますし、スキャルピングやEAなどを利用する場合は特に重要になってきます。

オリジナルイメージが使用可能

Vultr ではオリジナルのイメージファイル(.iso)を利用することができます。インストール一覧に無いOSも自由にカスタマイズできるため、選択の幅が無限に存在します。

ただしファイルのアップロード機能は無いため、Google DriveDropbox 等のクラウド上に置くなどして、自分でインターネット上にisoファイルを用意する必要があります。

実際どうなのか?

MT4の接続環境を見てみると、Vultr(ロンドンリージョン)XM(ロンドンLD4) 間の ping は最小で 4.5ms くらいです。

かれこれ3年以上利用していますが、急な切断やパケットロス等は今のところ経験したことがありません。

強いて不満点を言うなら、VPSのリモートデスクトップ操作が少し遅いと感じる事くらいでしょうか。こればかりはサーバーまでの距離が離れている程タイムラグが発生するので、仕方が無いといえばそれまでですが…。

取引自体に影響する問題かどうかと言うと、自動売買の場合、やる事と言えば設置する際の設定くらいで、後は基本的に放ったらかしだと思うので流石に我慢できますが、実際に本人がトレードする場合は、リモート画面から注文操作をする必要があるので、ラグが少しでも発生するとこれがストレスに感じてしまう可能性はあります。

しかし何にせよ、一度使ってしまったらもう国内のVPSサービスへ戻る気にはならないでしょう。海外FXの場合、それ程利用する価値はあると思っています。

Vultr のホームページはこちら

ABOUTこの記事をかいた人

普段は会社員として某製造メーカーの社内SEをする傍ら、主にEAを使ったFX自動売買を行っています。呑み行為の蔓延る国内業者に嫌気が差したのがきっかけで、海外FXに移行。今ではもっぱら海外のブローカーを使いまくっています。実体験を基に、信用できる情報発信ブログを目指していきます。