XMには取引シグナル(シグナル配信)というサービスがあります。プロのアナリストが当日の相場の状況を分析し、毎日2回のレポート形式で配信され、XMに口座開設をしていれば無料で閲覧できます。
レポートには実際のエントリーポイントから相場の方向、今後3日の動きの予想などが掲載されており、とりわけ初心者の方には心強いサービスです。チャートリーディングの練習をしたり実際のトレードにも活用したりできると思います。
ただ、気になるのは「取引シグナルの信頼性、勝率」です。相場の予想が全然当たらなければトレードで活用することはできません。そこで、実際にXMの取引シグナルは活用できるのか、1ヶ月間のデータを分析し、検証してみました。
結論から言うと、勝率は高く、十分活用できると思いました。無料で公開されているので、これがXMの口座開設をするだけで利用できるなら使わない手はありません。
取引シグナルレポートの見方のコツ、どのように取引シグナルを実際のトレードに活用できるのか調べていきたいと思います。
- XMの取引シグナルの概要と閲覧する具体的手順
- 取引シグナルレポートには何が記載されているのか
- 取引シグナルの勝率は実際どうなのか、検証結果
XMの取引シグナルは、初心者の方だけでなく長年トレードをしている方にも活用できるサービスです。
- 自分でチャート分析をしても、なかなか勝てない
- 勘だけでトレードをしてしまっている
- プロアナリストの相場の見方を知りたい
※XMの取引シグナルは利益を保証するものではありません。投資の最終判断は自己責任でお願いします。
目次
XMの取引シグナルについて調べてみました
XM取引シグナルの概要を解説します。
XMの取引シグナルとは何か?
取引シグナル(シグナル配信)は、XMが無料で提供している相場分析レポートです。XMで口座開設をし、会員ページにログインすると、PDF形式でダウンロード可能です。
シグナルは相場が動いている日に、毎日2回配信され「モーニングコール」と「アフタヌーンコール」があります。モーニングコールとはいっても、ロンドン時間を基準にしているので日本時間とは異なります。
具体的な配信時間は以下のとおりです。
取引シグナル | 配信時間(日本時間) |
モーニングコール (ロンドン市場前に配信) |
午後16:00~16:30 (夏時間15:00~15:30) |
アフタヌーンコール (NY時間前に配信) |
午後22:00~22:30 (夏時間21:00~21:30) |
30分前後の誤差がありますが、モーニングコールはロンドン市場が開場する前に、アフタヌーンコールはNY市場が開場する前までには配信されます。
XMの取引シグナル配信者はアブラミス氏
XM取引シグナル(シグナル配信)を配信するのは、Avramis Despotis(アブラミス・デスポティス)氏です。英国テクニカルアナリスト協会公認のテクニカルアナリストの資格を保有しています。
この方は Tradepedia社というトレーダーの教育をしている会社のCEOです。500以上のセミナー、1500以上のオンラインセミナー、2万人以上のトレーダーに教育をしている実力者のようです。
- Twitter https://twitter.com/avramisdespotis
- Facebook https://www.facebook.com/adespotis
取引シグナルを閲覧する手順
取引シグナル(シグナル配信)を閲覧するためには、XMに口座開設する必要があります。XMの口座開設の方法は以下の記事で解説しています。
手順1 XM公式ホームページから会員ページへアクセス
XMの公式ホームページから会員ページにアクセスします。
手順2 取引ツール ⇒ 取引シグナルを選択
会員ページにログインしたら、取引ツール>取引シグナルへ進みます。
手順3 取引シグナル一覧からPDFをダウンロード
取引シグナルレポートが提供されている通貨ペア・銘柄
FX通貨ペア (全6種類) |
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60分足、4時間足、日足の3つに分けてシグナルが配信される。 |
CFD銘柄 (全4種類) |
|
GOLDやOilなどはボラティリティが高いため、注意。 |
日付を選択し、モーニングコールとアフタヌーンコールのどちらかをクリックします。取引シグナルが配信されているのは主要6通貨ペアと4CFD銘柄です。
XMのCFD銘柄については、以下の記事で詳細を解説しています。
XMの取引シグナルレポートの見方を解説
取引シグナルレポート
取引シグナル(シグナル配信)の分析方法は「スイングトレード&プライスアクション分析」です。
連続する2本~3本のローソク足の動きのみで相場の状況を分析するシンプルな手法です。上級トレーダーも利用しており、相場の動きを最も早く反映するので、トレード判断も早めに行うことが可能です。
プライスアクションの種類は多いので、最初のうちは難しく感じるかもしれません。プライスアクションで大切なのが高値/安値、ヒゲの長さや特徴的なローソク足の形です。つつみ足やリバーサルハイなどローソク足の形状は良い売買サインになります。もし興味があれば検索してみてください。
実際の取引シグナルレポートは以下のとおりです。3エリアに分かれており、「相場データ」「チャート分析」「時間帯別トレードシグナル」エリアがあります。
相場データ |
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チャート分析 |
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時間帯別トレードシグナル |
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取引シグナルで配信されているのは、60分足、4時間足(240分)、日足の3種類です。
- 60分足 ・・・ 今後3日間の予想
- 4時間足(240分) ・・・ 今後3週間の予想
- 日足 ・・・ 今後3ヶ月の予想
大きな利幅を獲得したいのであれば、日足の取引シグナルを参考にできますが、ストップ幅も広くなるのでポジション量に注意が必要です。詳細は3章で解説しています。
直近相場データ
相場データエリアには、以下の情報が記載されています。
前回のクローズ | 現在値の前のローソク足終値 |
変化率 | 相場に勢いがあるかどうか分かる |
現在値 | レポート作成時の価格 |
52週中の最高値 | 過去1年間の最高値 非常に強いレジスタンスとなる。 |
52週中の最安値 | 過去1年間の最安値 非常に強いサポートとなる |
30日間ATR | 30日間の平均ボラティリティ。 |
40週間ATR | 40週間の平均ボラティリティ。 |
ピボットやRSIを考案したJ・Wワイルダー氏によって開発されたインジケータです。このインジケータは「ボラティリティ」を計測するテクニカル指標で、海外トレーダーには非常に人気のあるテクニカル指標です。
例えば、ATRの数値を基にしてトレーリングストップをするという方法が有名です。ATRの数値が高いほど相場の変動が激しいので、ストップ値に余裕を持たせる必要もあります。つまり、リスクが上昇します。
上記の相場データはドル円なのですが、30日間のATRは0.46となっています。つまり、1日に平均して46Pips変動しているということです。日足でトレードするなら最低でも46Pips以上のリスク許容幅を持たせる必要があります。
平均変動幅の2倍である「2ATR」が意識される傾向にあり、上記の相場データを活用すると、46×2=92Pipsのトレーリングストップをつけるという方法もあります。
この「資金管理方法」については、別記事で紹介する予定です。
リバーインジケータとスイングインジケータ
リバーインジケータ |
|
スイングインジケータ |
|
取引シグナルのチャート分析エリアには、「1時間足チャート」が表示されています。アブラミス氏のオリジナルインジケータである「リバーインジケータ」と「スイングインジケータ」の2つが描画されています。
よく見てみると、「R3」「R2」「R1」「S1」という文字もありますが、これは「レジスタンスライン」「サポートライン」を示しています。Pivotの表記と似ていますが、全く関係ありません。
R(レジスタンスライン・抵抗線) | 下落しにくくなる価格帯 |
S(サポートライン・支持線) | 上昇しにくくなる価格帯 |
この表記があるときは「ポジションを保有せず、次にエントリーするポイントを探しているとき」です。
エントリータイミングを探しているとき、ポジションを既に保有しているときなどの見分け方は「矢印の色と形状」で分かります。以下の図をご覧ください。
緑の点線 | 買いエントリー待機中 |
緑の実線 | ロングポジション保有中 |
赤の点線 | 売りエントリー待機中 |
赤の実線 | ショートポジション保有中 |
後の解説でも登場しますが、エントリー待機中の場合は、「買い」「売り」と表記され、ポジションを保有しているときは「ロング」「ショート」と表記されます。
リバーインジケータやスイングインジケータは一般配布されていないようなのですが、他のインジケータで代用可能だと思います。
- リバーインジケータ ・・・ GMMAで代用可能
- スイングインジケータ ・・ ZigZagで代用可能
全く同じインジケータではありませんが、アブラミス氏のインジケータと考え方を理解するには役立つのではないかと思います。チャートに実際に表示してみると、イメージしやすくなります。
ちなみに、ZigZagとフィボナッチを併用して活用すると、フィボナッチが使いやすくなります。フィボナッチについて興味がある方は以下の記事をご覧ください。
時間足別の取引シグナル一覧
ここでは、主に注目する4つの指標の見方を紹介します。
トレンド&状態
この項目では、トレンドが発生しているのか、どのような状況なのかを示しています。「状態(下段)」の部分では、5つの基準がありますので、簡単に解説します。
買われすぎ2 | 下落方向への修正波が来る可能性が高い状態。取引シグナルでは押し目買いを待っている状況。 |
買われすぎ1 | わずかに買われすぎであるものの、トレンドが進行している。エントリーに注意。 |
中立 | どちらにも偏っておらず、エントリーしても良い状況。 |
売られすぎ1 | わずかに売られすぎであるものの、トレンドが進行している。エントリーに注意。 |
売られすぎ2 | 上昇方向への修正波が来る可能性が高い状態。取引シグナルでは戻り高値を待っている状況。 |
コメントとポジション&取引の確率
中でも、取引シグナルで注目するべきなのは「コメント」です。よく読むと、どこでエントリーする予定なのか、ポジションをどうするのかというのが細かく記載されています。
高いの確率。市場が134.60でレジスタンスを見つけた後、133.60の下降ブレイクでショートのエントリーシグナルが与えられる見込み。 134.60の上昇ブレイクのみが弱気の見方を取り消し、ロングをとるよう導くだろう。
コメント欄にロングを取る場合のシグナルが記載されています。実際に、ショートのエントリーシグナルが発生せず、逆方向に進んだ場合、次の取引シグナルレポートで真逆のポジションを保有しているということがあります。
実際にエントリーできる確率を5段階で示しています。
「高い>やや高い>中程度>やや低い>低い」
図にもある「-」は、相場の状況が不安定で予測ができないことを示しています。また、「買い」「ロング」「売り」「ショート」という言葉も使い分けられていますので、確認してみます。
買い | 買いエントリー待機中 |
ロング | ロングポジション保有中 |
売り | 売りエントリー待機中 |
ショート | ショートポジション保有中 |
エントリー、利益確定&損切りレベル
取引シグナルレポートには、エントリーポイント、2つの利益確定ポイントとストップロスポイントの合計4つが掲載されます。
エントリーポイント | エントリー価格 |
利益確定ポイント1 |
|
利益確定ポイント2 | 保有ポジションを全決済する |
ストップロス | 損切りポイント |
取引シグナルの特長は、利益決済を2つに分割していることです。利益確定1のポイントで保有ポジションの50%を決済し、ストップ値を建値(たてね・エントリー価格)まで移動させます。建値までストップを移動させれば、少なくとも損失リスクはゼロになります。
利益確定2を目指しますが、50%は利益確定をしているので、全く利益が出ないという状況もなくせます。
損切りポイントは、時間足が同じであれば、どのトレーダーもたいてい同じ位置です。固定Pipsでストップロスをするトレーダーもいますが、エントリー根拠が崩れた場合にストップロスをするというのが大切です。
一方、損切りよりも難しいのが「利益確定」です。正解がないため、各トレーダーによって全く異なります。おすすめは、アクティブ利益決済とプロテクティブ利益決済の考え方です。
アクティブ決済 | 積極的に利益を狙うための決済ポイント。すぐに反発する可能性が高いポイントに達した場合など。 例)ボリンジャーバンドの3σを大きく超えた場合 |
プロテクティブ決済 | 利益を減らさないようにするための利益決済。 例)基準にしている移動平均線を割った場合。 |
利益確定の方がストップロスよりも正解がないので、難しく感じています。以前、利益が50Pipsぐらい出ていて、決済しようかどうか迷っていたら利益があっという間になくなってしまうことがありました。
とりわけ、ボラティリティの高い通貨ペア(ポンド円やポンドドル)ではよくあります。建値に移動させていればいいのですが、「また戻るかも…」と考えてしまい、結局ストップロスになってしまったという経験が何回もあります。
利益が出ていたポジションをストップロスで終わらせるのは、非常にもったいないと思います。そういう意味でも、アクティブ決済ポイントとプロテクティブ決済の考え方を身に付けておくと安心です。
取引シグナルはトレンド相場を狙っている
XMの取引シグナルが狙っているのは、トレンド相場です。リバーインジケータやスイングインジケータが注目しているのも「トレンドが発生しているかいないか」という点です。
レンジ相場では、待機中もしくはエントリーポイントを探している場合が多くなります。60分足の取引シグナルは、そのままエントリーをすることが多いのですが、4時間足(240分足)や日足は押し目買い/戻り高値を待って、エントリーすることが多いように思います。
パーフェクトオーダーになったときは期待値が高い
取引をしようとしている時間足の上位足チャートを確認し、現在の相場状況やトレンドを把握したうえで、エントリーポイントを探る分析法です。とりわけ、多くのトレーダーが基準にしている日足のトレンドや支持線/抵抗線、チャートパターンを確認することが大切です。
取引シグナルには60分足、240分足(4時間足)、日足の3種類あります。3種類の取引シグナルがすべて同じ方向に向いているときは、トレードの期待値も上昇すると思います。
できるだけリスクを減らしたいという方は、いわゆるパーフェクト取引シグナル状態になったときに絞ってトレードしてみると良いかもしれません。ただし、取引チャンスも少なくなってしまうので、提供されている取引シグナルをできるだけ多く確認してみましょう。
取引シグナルの勝率を1ヶ月検証しました
2020年9月1日~2020年9月25日の取引シグナル(シグナル配信)で実際に獲得Pipsや勝率を計算しました。
- 2020年9月の新規エントリーポジションを対象
- 利益確定を分割決済の場合は、平均獲得Pipsを計算する
ドル円はトレンドの7割の獲得に成功
日付 | エントリー | 決済(TP/SP) | 獲得Pips | 1.0Lotの損益(※) |
9/2 (60分足) |
106.100 (ロング) |
TP1 106.400 | 30Pips | 3万 |
9/9 (60分足) |
105.850 (ショート) |
SL 106.080 | -23Pips | -2万3000円 |
9/15 (60分足) |
105.540 (ショート) |
TP1 105.400
TP2 105.220 |
平均23Pips | 2万3000円 |
9/17 (60分足) |
104.770 (ショート) |
TP1 104.570 | 20Pips | 2万 |
9/18 (60分足) |
104.650 (ショート) |
TP1 104.300 TP2 104.000 |
平均50Pips | 5万 |
9/23 (60分足) |
105.200 (ロング) |
TP1 105.360 TP2 105.620 |
平均29Pips | 2万9000円 |
※平均Pipsを基に算出しています。実際の損益ではありません。
- 取引回数 ⇒ 6回
- 勝ち回数 ⇒ 4回
- 負け回数 ⇒ 2回
- 勝率 ⇒ 67%
- 獲得Pips ⇒ 129Pips
- 1.0Lot(10万通貨)の利益 ⇒ 12万9000円
2020年9月の前半はレンジ相場でしたが、2020年9月14日頃にトレンド相場が発生しだしました。売りの取引シグナルが2020年9月9日に発生しましたが、残念ながらダマシになってしまい、損失となりました。しかし、もう一度2020年9月15日に売りシグナルが発生しました。
計算してみると、9月15日~9月18日に発生した最大トレンド幅の7割を獲得できています。信頼性は高いと言えそうです。
ポンド円もトレンド相場を見事に獲得
日付 | エントリー | 決済(TP/SL) | 獲得Pips | 1.0Lotの損益 (※) |
9/3 (60分足) |
141.300 (ショート) |
TP1 140.900 | 平均40Pips | 4万円 |
9/7 (60分足) |
140.000 (ショート) |
TP1 139.500 TP2 138.400 |
平均 105Pips |
10万5000円 |
9/11 (60分足) |
136.600 (ショート) |
TP1 135.600 TP2 134.000(決済日9月21日) |
平均 180Pips |
18万円 |
9/11 (4時間足) |
136.600 (ショート) |
TP1 135.600 TP2 134.000 |
平均 180Pips |
18万円 |
9/22 (60分足) |
133.500 (ショート) |
SL 134.400 | -90Pips | -9万円 |
9/25 (4時間足) |
134.700 (ショート) |
SL 133.600 | -110Pips | -11万円 |
※平均Pipsを基に算出しています。実際の損益ではありません。
- 取引回数 ⇒ 6回
- 勝ち回数 ⇒ 4回
- 負け回数 ⇒ 2回
- 勝率 ⇒ 67%
- 獲得Pips ⇒ 305Pips
- 1.0Lot(10万通貨)の利益 ⇒ 30万5000円
ポンド円も2020年9月は1000Pips近い動きをしました。ボラティリティの大きさは流石ですね。下落トレンドが1ヶ月間ずっと続いていました。
6回の取引シグナルも全て売りシグナルとなっています。この下落トレンドは2020年9月22日底を付けているので、取引シグナルの最後の2回はストップロスとなってしまいました。
ここからも、取引シグナルはどこまでもトレンドを追従しようとしていることが理解できます。計算すると、トレンドの約7割は獲得できていました。トレンドを7割獲得するというのは非常に難しいといわれているので、優秀な取引シグナルだと理解できます。
GOLDもシグナル配信を提供している
日付 | エントリー | 決済(TP/SL) | 獲得Pips | 1.0Lotの損益 (※) |
9/3 (60分足) |
1930 (ショート) |
SL 1951 | -2100Pips | 約-21万 |
9/10 (60分足) |
1941 (ロング) |
SL 1937 | -400Pips | -4万円 |
9/15 (60分足) |
1955 (ロング) |
SL 1948 | -700Pips | -7万円 |
9/22 (60分足) |
1898 (ショート) |
TP 1860 | 2800Pips | 28万円 |
9/23 (4時間足) |
1882 (ショート) |
TP 1860 | 2200Pips | 22万円 |
9/24 (日足) |
1863 | ポジション保有中 | ||
9/25 (60分足) |
1861 | ポジション保有中 |
※平均Pipsを基に算出しています。実際の損益ではありません。
- 取引回数 ⇒ 5回
- 勝ち回数 ⇒ 2回
- 負け回数 ⇒ 3回
- 勝率 ⇒ 40%
- 獲得Pips ⇒ 1800Pips
- 1.0Lot(10万通貨)の利益 ⇒ 18万円
※FXとCFDではPips計算が異なります。
9月の前半はレンジ相場でしたので、取引シグナルも負け続きとなってしまいました。やはりレンジ相場は苦手のようです。
9月の中旬から強いトレンド相場となり、大きくPipsを獲得できました。最後の2つの取引シグナルは、執筆時点で決済されませんでした。ただ、4時間足や日足でのトレードは、ポジション量を少なめにしておかないと大変なことになりそうです。
取引シグナルの勝率は約6割
2020年9月の勝率は、通貨ペアは60%、GOLDは40%でした。トレンド相場が発生した月は勝率も必然的に高くなります。2020年7月のGOLD取引シグナルは87%でしたので、年換算してみると、勝率60~70%ぐらいかなという感じです。
トレンドフォローのシグナルで、勝率60~70%は良い勝率だと思います。
取引シグナルの活用方法を考えてみる
取引シグナルを実際に注文するIFO注文
MT4のショートカット機能でファンクションキー「F9」をクリックすると、以下の画面が表示されます。この画面が新規発注画面です。
注文種別を「指値注文(Pending Order)」に切り替えます。
注文種別
Buy Limit | 押し目買いに活用する。 価格が下落したときに、買いエントリーしたい場合。 |
Sell Limit | 戻り売りに活用する。 価格が上昇したときに、売りエントリーしたい場合。 |
Buy Stop | 上昇ブレイクアウトに活用する。 価格が上昇したときに、指定価格で買いエントリーする。 |
Sell Stop | 下落ブレイクアウトに活用する。 価格が下落したときに、指定価格で売りエントリーする。 |
XMは指値制限があるため、指定価格が近すぎると注文が無効になってしまいます。また、決済指値は1つしか設定できませんので、利益確定2に設定するか利益確定1の価格に設定するかを選択する必要があります。
ステップアップ シグナルを判断して見極める
取引シグナル(シグナル配信)は学習ツールとしても活用できます。例えば、取引シグナルを閲覧する前に自分でチャート分析をしてみます。現在がトレンド相場なのか、どこでエントリーできるか等を考えてみる等…です。
取引シグナルを確認して、プロの考え方と自分のチャート分析を比較してみると意外な発見があると思います。プロの相場分析の見方を吸収して、自分のアイデアに工夫をすることができます。
また、通貨ペアを絞らず分散投資をしましょう。勝率が高いとはいえ、トレンドが全くでないと勝率が落ちてしまうと予想できます。また、ある程度のドローダウンは覚悟しなければいけません。分散投資をすれば、リスクもそれだけ軽減できます。
TradingViewのアラート機能を活用する
TradingViewは実際の注文はできませんが、アラート設定が簡単にできます。MT4/MT5よりも使いやすくチャート分析ができる様々なツールが提供されています。カスタムインジケータも8000種類以上公開されています。
TradingViewの機能について、詳細は以下の記事で解説しています。
XMの取引シグナルはある程度活用できそう
ここまでXMの取引シグナル(シグナル配信)について解説を行ってきました。結論から言うと、取引シグナルレポートはある程度ならトレードの参考にしても良さそうと感じました。
XMの口座を持っているだけで無料で閲覧できるので参考にしやすいのが利点です。ただし、トレンドフォロー型のロジックを利用しているようなので、トレンド相場からレンジ相場になるときは利益が出にくくなってしまいます。
エントリー、ストップ、利益確定の具体的な価格を見れるので、あらかじめ指値注文をしておけばコピーもある程度できるはずです。