XMで米ドル/メキシコペソ(USDMXN)のスワップトレード。1Lotを2年間保有するとどれだけの利益を生むのか

XMで米ドル/メキシコペソ(USDMXN)のスワップトレード。1Lotを2年間保有するとどれだけの利益を生むのか

FX(外国為替証拠金取引)では、比較的相場が安定しているメジャー通貨と、ボラティリティ(変動)の大きいメイナー通貨の両方が扱えます。国内FXではマイナー通貨はクロス円の通貨ペアばかりを扱っていますが、海外FXでは様々な通貨ペアでの取引が可能です。

私が普段利用しているXM(XM Trading)でも、57種類の通貨ペアが用意されています。今回はその中でも、スワップポイントの高い「メキシコペソ(MXN)と米ドル(USD)」の通貨ペアで、どのくらいの利益を出すことができるのかを検証していきたいと思います。

米ドル/メキシコペソのスワップポイントとスプレッド

メキシコの政策金利の動向

新興国であるメキシコは、治安は極めて厳しい状態にあるものの、経済情勢は2050年には世界第5位の経済大国に予想されているほど期待を集めている国です。IMFの見通しによると、2017年のGDP成長率は2.0%でしたが、2019年には2.3%に上昇するとされており、今後メキシコペソの価値は高まっていくと考えられます。

為替差益を狙いメキシコペソを扱っているトレーダーももちろんいますが、魅力的なのはメキシコの政策金利の高さです。極めて金利が高いので、メキシコペソを保有しているだけでプラスのスワップポイントを受け取ることができます。

ここ2年間のメキシコの政策金利の動向を確認してみると、2018年1月の時点では7.25%でしたが、12月には8.25%まで上がりました。2019年に入ってからは8月に8.00%まで下がり、11月に7.50%まで引き下げられましたが、それでも現状のアメリカの1.75%と比較するとはるかに高い数値です。ですから米ドル/メキシコペソはスワップトレードするのにとても有利です。

XMの米ドル/メキシコペソのスワップポイントとスプレッド

それではXMで米ドル/メキシコペソを扱った場合、毎日どのくらいのスワップポイントを受け取ることができるのでしょうか。2019年12月13日時点でのスワップポイントはロングポジションで「-439.63」、ショートポジションで「+151.39」です。

つまり、メキシコペソを売って米ドルを買った場合は、毎日マイナスのスワップポイントが積み上がっていくということです。同日の為替レートで計算すると、「-2,533円」になります。これは1Lot(10万通貨)のスワップポイントですので、ポジション量が増えればさらにマイナスは大きくなります。1Lot保有しているだけでも4日間で1万円の損失です。

逆に米ドルを売って、メキシコペソを買った場合は、同日の為替レートだと、「+872円」です。両建てするとマイナス分の方が大きいので、どんどん損失が膨らんでいくのがわかります。ショートポジションだけ保有すれば、毎日872円の不労所得があるというわけです。ポジションを保有していればいいだけで、トレードする必要がないので、チャート分析やエントリーに悩む必要もありません。2年間であれば2年間、3年間であれば3年間、黙って塩漬けしておくだけになります。

スワップ計算

ちなみに、米ドル/メキシコペソのXMのスプレッドですが、マイクロ口座、スタンダード口座共に「110pips※」です(状況によってスプレッドは変動しますので、最新の情報を必ず確認してください)。1Lotが10万通貨で計算すると、「5,764円」になります。

これは米ドル/メキシコペソのポジションを約定すると、まず5,764円の損失から始まるということです。売買を繰り返せばその分だけスプレッド分の手数料を支払わなければなりませんが、長期で塩漬けしておくのであればまったく気にする必要はないでしょう。

1週間保有しておけば、スプレッド分の損失はスワップポイントで補えます。つまり1週間後以降の受け取るスワップポイントが本当の利益ということになります。

平均スプレッド
※ 補足

0.0001 = 1pips。 例えばEURUSDはスプレッドが0.00017となっているので、1.7pips です。画像の場合、USDMXNは Bid17.55599 Ask17.56665 で1066 → 106.6pipsです(こちらはMT4表示ですが、サイトの表記とほぼ変わらないことが確認できます)

USDMXN 20200113現在

スワップトレードに米ドル/メキシコペソが最適な理由

スワップトレードに高金利の新興国通貨を扱うのは一般的ですが、米ドル/メキシコペソが最適なのは為替相場の変動がそれほど大きくないからです。一方的な上昇や下落が続くと、どんどん含み損が膨らんで強制ロスカットになる可能性があります。超ハイレバレッジでのスワップトレードだと、スワップポイントをいくら貯めても、大きな変動があればあっという間に消し飛んでしまいます。

米ドル/メキシコペソは2018年1月7日に「1ドル19.0400ペソ」をつけていますが、2019年12月13日時点でも「1ドル19.0135ペソ」ですから、ほとんど変わりがありません。もちろんこの2年間というレンジ内で上下の変動はありますが、ほぼ変わらぬ値動きをしています。

スワップトレードにとっては大きな変動のあるトレンド相場よりも、変動が小さくもみ合いが続くレンジ相場(ボックス相場)の方が断然有利です。強制ロスカットのリスクなく、プラスのスワップポイントだけを積上げていくことができるからです。

しかし、これだけでは実際に米ドル/メキシコペソでどのくらいの利益を出せるのか、いまいちピンときません。ですので、2018年から2019年にかけて1Lotを保有し続けた場合、どのくらい利益があるのか、どういったリスクが考えられるのか、具体的にシミュレーションをして確認していきましょう。

2年間一切売買せずにポジションを保有し続けるだけで考えていきますが、取引がないと休眠口座となり口座維持費が発生してしまうので、90日に一度は最少額でいいので入金はして、休眠状態にならないように注意します。入金だけでも取引行為扱いになりますので、問題ありません。

2018年から2019年の2年間でシミュレーション

1Lotを保有し続けるのに必要な証拠金は?

まずは米ドル/メキシコペソをショートポジションで1Lot(10万通貨)保有するのに必要な証拠金はどのくらいなのでしょうか。1ドル19.0156ペソで、1ペソ5.7641円だとすると、「レバレッジ1倍で1億960万円」の資金を用意しなければ、このスワップトレードは始められません。

しかし、XMは国内FXの25倍の制限をはるかに超えた最大で888倍のレバレッジを効かせることができますので、「レバレッジ888倍だと12,343円」という少額の資金で開始することができます。3ヶ月に一度は少し入金する程度でポジションの買い足しはしませんので、かかる費用は2年間で12,343円ということになります。

ただし、本当にこれだけの証拠金だと、スプレッドの分で5,764円の損失から始まりますし、為替相場がドル高に動けば含み損が発生してあっという間に強制ロスカットです。いくら2年間で為替レートがほとんど変化していないとはいえ、上下はします。

ですので、その際の含み損には耐えられるだけの余剰金は必要です。そう考えると1Lotのショートポジションを保有し続けるのに必要な資金はどのくらいになるのでしょうか。

ここでポイントになるのは「この2年間で高値はどこなのか」ということです。これはチャートを振り返ってみるとすぐにわかりますが、米ドル/メキシコペソの高値は1ドル20ペソです。もう少し具体的な数値を紹介すると、2018年6月に1ドル20.6295ペソをつけていますし、2019年8月にも1ドル20.0678ペソをつけています。

20ペソに達すると反発して19ペソや18ペソまで下がるということを繰り返しているのです。そうなると1.5ペソのドル高には耐えられるだけの余剰金は用意したいところです。現状の為替レートだと10万通貨で1.5ペソの変動だとおよそ86万円の損益が発生します。

USDMXN

XMだと入金ボーナスが500ドルまで100%、4500ドル分は20%ありますから、およそ16万円は入金ボーナスをあてにできます。そうなるとトータルで72万円の資金が用意できると余裕をもってスワップトレードができます。

2年間でのスワップポイントの利益

では実際に、2年間ショートポジション1Lotを保有し続けたらどのくらいの利益になるのでしょうか。スワップポイントは変動しますが、ここは直近の872.38円で計算してみましょう。

そうすると「2年間で636,837円」の利益です。ただし、これには為替差益は一切含めていません。ここからスプレッドの5,764円を差し引いた分が、純粋にスワップポイントの利益ということになります。為替レートが2年後も変化していないのであれば、そこで決済すると、最初の資金の72万円もそのまま戻ってきます。

現代は超低金利が続いている日本です。大手の銀行の定期預金でも100万円で2年間の利息が200円ですから、72万円外貨建てして2年間でおよそ63万円の利益はかなり大きな差です。

FXですからいつでも決済は可能ですし、必要であればいつでも余剰金を出金することもできます。本来の外貨建てと比較してもそのあたりの融通が利くのがFXのメリットです。ただし、もしものときの含み損に耐えることを考えると、72万円は動かさないほうがいいでしょう。

もちろんこの2年間の中では、2018年4月に1ドル18.0452ペソや2019年4月に1ドル18.7583ペソをつけていますので、ペソ高でチャンスだと思った時に決済してしまえば為替差益も狙えます。

その際のメキシコペソ/日本円の為替レートにもよりますが、1ペソのペソ高になれば57万円ほどの為替差益が見込めます。利益としては、当然そこまでのスワップポイントも上乗せされますので、かなり大きな利益になるでしょう。

2020年に向けての米ドル/メキシコペソの動向は?

こうなると気になるのは今後、「ドル高のトレンドになるのか?ペソ高のトレンドになるのか?」という見通しです。アメリカとメキシコは経済面で強い繋がりを持っています。ですから、アメリカとの関係が良好なのか、悪化するのかが注目すべきポイントです。

以前はNAFTA(北米自由貿易協定)で結ばれていた両国でしたが、トランプ大統領の強い意向で協定は見直され、USMCA(アメリカ・メキシコ・カナダ協定)へ移行する最中になっています(※こちらは2020年1月より発効予定です。)

アメリカ国内でも、修正案で揉めていましたが、2019年12月10日にトランプ政権と下院民主党の間で合意に達し、3国での署名式も行われています。年内にもアメリカ議会で批准法案が採決される見通しです。そうなるとアメリカとメキシコの絆はさらに強まることが予想されます。

問題視されているメキシコの治安についても、2018年の大統領選で左派から当選したロペス・オブラドール大統領が発足し、治安維持や改善に努めています。冒頭で紹介したIMFの見通しのように順調にメキシコが経済成長していけば、米ドルの通貨価値の上昇以上に、メキシコペソの通貨価値が上昇することは期待できます。

スワップトレードは始めるタイミングが重要になりますが、「1ドル19.5ペソまでドル高になれば、高値での売りになりますのでGOサイン」でしょう。逆に「1ドル18.5ペソまでペソ高が進んでいる状態では、安値での売りなので避けたい」ところです。

現状の1ドル19ペソであっても、余剰金にさえ気をつけてリスクマネジメントできれば、充分に利益を出すことは可能なはずです。ここ2年間の中では実際に利益が出ていますし、一度ポジションを保有したら、少しの変動では利益確定することなく、気長にポジションを持ち続けることも重要です。

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今回は米ドル/メキシコペソのスワップトレードをご紹介しました。1Lotを2年間保有するだけで63万円もの利益が出ていることには驚きです。ここには日本円の価値も関わってきますので、米ドル/メキシコペソだけのチャートに注目せず、米ドル/日本円やメキシコペソ/日本円の為替相場もしっかりと確認することも大切です。

私が利用しているメインブローカー

オールインワン計算機
XM専用計算ツール

必要証拠金、最大購入可能ロット、ロスカットまでの余力、ポジションを取った時の証拠金維持率などを計算できます。

ABOUTこの記事をかいた人

普段は会社員として某製造メーカーの社内SEをする傍ら、主にEAを使ったFX自動売買や裁量トレードを行っています。ハイレバレッジと追証なし(ゼロカット)の環境を求めて海外FXに移行。今ではもっぱら海外のブローカーを使いまくっています。実体験を基に、信用できる情報発信ブログを目指していきます。