まず初めに、cTraderって何?という方はこちらの記事をご覧いただければと思います。
cTrader×Tradeviewが良いと思う理由
LPが多いTradeviewは有利 【理由1】
cTraderを利用するトレーダーの注文は、「LP(リクイディティ・プロバイダー)の価格だけで約定する」ように設計されています。
FX業者に価格を提供する金融機関の総称。複数のLPから価格提供を受けることによってFX業者は流動性を確保します。LPの数が多いほど、トレーダーが狙った価格でエントリーできる可能性が高くなります。
実際に、cTraderの公式サイトで確認してみました。
Brokers can manage their risks based on their needs but your orders will always be executed on genuine quotes.
「ブローカー側は、必要に応じてリスク管理できますが、トレーダーの注文は常に本物のクオート(LPが提供する価格レート)で執行されます」
LPの数が少なければ、トレーダー側の選択肢が減ってしまうことになります。逆に、LPの数が多ければ多いほど、狙った価格で約定する確率も高くなるのです。cTraderはLPの数が多いTradeviewが最適です。
スプレッドが業界最狭水準 【理由2】
上記の画像は、Tradeviewのリアルタイムの各通貨のスプレッドを録画したものです。ご覧いただくと分かるとおり、スプレッドはとても狭いです。中には、日本国内のFX業者よりも狭い通貨ペアもあります。これは、リクイディティプロバイダ(LP)の提示レートが直接反映されているためです。
ただし、実際の取引では、スプレッドが狭い代わりに手数料を支払う必要があります。そのため、ECN方式の口座では別途取引手数料が発生します。
スプレッド + 取引手数料
下記の表は、実際に取引手数料を含めた実質スプレッド(取引コスト)です。
通貨ペア | Cトレーダー口座(ECN方式) |
---|---|
USDJPY | 0.6pips(0.1pips) |
EURJPY | 1.4pips(0.4pips) |
GBPJPY | 1.0pips(0.5pips) |
AUDJPY | 1.0pips(0.5pips) |
EURUSD | 0.7pips(0.2pips) |
GBPUSD | 1.0pips(0.5pips) |
※往復取引手数料5ドル/10万通貨=0.5Pips。カッコ内は平均表示スプレッド。取引手数料を含めた実質スプレッドは、主要海外FX業者の中で最狭水準です。ちなみに、人気海外FX業者であるXMの1/2の取引取引手数料です。
取引手数料が安い 【理由3】
Cトレーダー口座はECN方式ですので、先述の通り取引手数料が発生します。
その取引手数料も、日本人が口座開設できる海外FX業者を比較した中では、とりわけお得です。
下記の比較表を見てみましょう。
海外FX業者 | ECN口座往復取引手数料 | Pips換算 |
---|---|---|
Tradeview | 5ドル / 10万通貨 | 0.5Pips |
TitanFX | 7ドル / 10万通貨 | 0.7Pips |
Axiory | 6ドル / 10万通貨 | 0.6Pips |
XM | 10ドル / 10万通貨 | 1.0Pips |
FBS | 12ドル / 10万通貨 | 1.2Pips |
取引コストを抑えたいという人には、Tradeviewが一番良いということが分かりますね。
スリッページが公正に発生する 【理由4】
流動性が著しく低下する朝方など、注文したいレートの取引ボリュームがマーケット上にない場合、次に近いレートを探しに行く過程では、当然ながらスリッページが発生します。
国内FX業者のほとんどはDD方式を採用しているため、一部の業者を除き、ポジティブスリッページが発生することは滅多にありません。
しかし、TradeviewのcTraderでは、トレーダーの注文がそのままインターバンク市場へと流れる仕組み(※)となっているため、ポジティブスリッページも公正に発生します。
(※厳密には、トレーダーの注文が一旦約定されて、FX業者がインターバンク市場へ流すという仕組みになっている場合もありますが、トレーダー目線では注文がそのままインターバンク市場へ流れていると考えて問題ありません。)
成行き・指値・逆指値を問わず、トレーダーに有利な位置で滑って約定することを意味します。
取引レートの信頼性が高い 【理由5】
TradeviewのサーバーはEquinix社のものが採用されており、MT4サーバーはロンドン、MT5サーバーはニューヨークに設置されています。
サーバーはロンドン(LD4)にございます。
Equinix(LD4)は多くの国際的金融機関や大手のヘッジファンドがメインサーバーを構えているデータセンターでもあり、そこにTradeviewのサーバーも同居しているため、よりレスポンスの速い取引が可能となっています。
また、cTraderは、DMA(ダイレクトマーケットアクセス)を実現しているので、Tradeviewのリクイディティプロバイダ(LP)から提示された取引レートを直接利用することができます。
繋がっているLP(価格提供元)は200以上
以下のURLから、Tradeviewのカバー先を一部見ることができます。
https://www.tradeviewprime.com/institutional-forex-jp/liquidity-pool-jp/
このようにリクイディティプロバイダー(LP)を開示していることからも、透明性は非常に高いと言えます。繋がっているLPの数も200以上と、取引参加者が多いためマーケットの流動性も良好です。
また、100社以上のホワイトラベル業者にトレード環境を提供しているということからも、提供する取引環境への自信が表れています。
ホワイトラベル業者とは、FXブローカーからシステムを借りて、独自のブランドでFX会社を運営しているかの様にサービスを提供している業者のことです。インフラをパッケージ化して卸売するイメージですね。
つまり、「あのFX業者の中身も、実はTradeviewのシステムを使っていた」という場合もあるということです。この場合、ホワイトラベルの人たちは技術的な心配をすることなく、顧客サービスに専念することができるメリットがあります。LP(価格提供元)が多いほど取引参加者も多いということになり、その分引き当てられるプライスボリュームも増えるので、急激な相場変動時などでも価格乖離をより小さくできます。
ちなみに、AxioryでもcTraderが利用可能なECN口座プランを提供していますが、ここはLPが全部で13社(※2019年7月現在)です。Tradeviewは 200以上なのでその差は歴然です。
顧客の資金管理がとても厳しい 【理由6】
Tradeviewは、最大35,000 USD(米ドル)までの信託保全に加入しています。サポートデスクに直接問い合わせてみました。
少なくとも400万円までは保証されるようです。返信からすると、「Tradeviewだけが破綻」という状況では、3万5,000ドル以上でも補償されるようです。
また、顧客の資金は外部会計監査機関 Mainstream Group Holdings LTD (旧 FundAdministration )との信託契約による監査・管理のもと、運営資金とは完全に分別され、スペイン最大のサンタンデール銀行に保管されます。
Mainstream Groupは、ヘッジファンド,ブローカー・ディーラー,ファンドオブファンズの資産やCTA・CAPなどの口座に対し、財務会計,コンサルティング,管理事務を提供している会社です。
Tradeviewへの入金は、 Mainstream Group Holdings LTDによりアンチマネーロンダリング(AML)対策に基づいた確認がされた後に取引資金となります。
このように、顧客の利益も証拠金も、Tradeview の会社が利用している口座とは別に分別管理されています。
ライセンスの信頼性が高い 【理由7】
Tradeviewが保有している金融ライセンスは「ケイマン諸島金融庁(CIMA)」、ライセンスナンバーは 585163 です。
2020年から日本管轄の運営会社が変更になり、口座登録はTradeview Financial Markets SACで行い、それ以外の運営やコンプライアンスは Tradeview LTDで行っているようです。
2021年現在、金融ライセンスはケイマン諸島(CIMAライセンス)のままです。信託保全も以前と同様に適用されます。CIMAライセンスを取得しているFX業者は非常に少ないため、「何だか聞いたことがない…マイナーなライセンスかな」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
ケイマン諸島は、カリブ海にあるイギリスの海外領地の島々のことです。つまり、法律はイギリスの法律、規制、監視体制をとっています。そのため、ライセンスの信頼性は最高水準に等しいレベルです。いわゆるオフショア法人ですが、このオフショアのライセンスを取得するための敷居もかなり高いと言えるでしょう。
世界各国の金融ライセンスについては、以下の記事で詳しく解説しています。
Tradeviewの入出金
国内銀行送金・カード入金に対応
2019年9月から、Tradeviewでは国内銀行送金・カード入金に対応しています。
bitwallet が使えますので、そちらから国内銀行振込・カード入金等を利用することも可能です。
bitwalletは完全手数料無料【おすすめ】
bitwalletなら入金手数料をTradeview側が負担してくれるため、手数料無料で入金することができます(※Tradeviewのbitwallet入金ページから手続きを行う必要があります)。
bitwalletで発生するカード入金手数料 ・・・ 4~5%
Tradeview で覚えておきたいこと
ボーナスは一切なし
Tradeviewは、スプレッド・約定力・サーバーなどの取引環境に力を入れている代わりに、ボーナスなどを一切提供していません。ボーナスを期待しているトレーダーにとっては、大きなデメリットに感じてしまうかもしれません。
しかし、Tradeviewの取引環境や信頼性を考慮すると、大ロットの取引や裁量トレードをメインに行いたいユーザーにとってはメリットの方が大きいでしょう。
休眠口座の制度はなし
XMのように、90日間トレードしない場合は口座が休眠口座になってしまう、といったことはありません。
そのため、資金を入れっぱなしにした状態で長期間利用しなくても、維持費が引かれていくこともありませんし、口座が凍結されるといったこともありません。
出金のルールは他の海外FX業者と同じ
Tradeviewも他のFX業者と同じく、出金額は入金方法と同じ手段で出金しなければなりません(※)。これはマネーロンダリング対策として海外FXではお決まりのルールですね。
ただし、国内銀行送金で入金していた場合、同じ手段(国内銀行送金)による出金はできないため、他の方法(bitwallet等のオンラインウォレットや海外銀行送金)を選択する必要があります。
注意点としては、以下のような内容です。
- カード入金の履歴がある場合、入金分までは返金処理されます(利益分の出金はカード以外の方法で行う必要があります)。
ただし、カード入金または海外銀行送金による入金しかしたことがない場合、利益分の出金は海外銀行送金一択となります(一度でもbitwalletなどの電子ウォレットを使って入金していれば、利益分の出金はそちらを利用できます)。 - 暗号通貨をbitpayで入金していた場合は、利益分もbitpayへ出金可能です。
このように、入出金が紛らわしいのは、どの海外FX業者でも同じですね。Tradeviewも例によって、出金のことも一緒に考えて入金しないと後々の手続きが煩雑になってしまいます。
初回最低入金額が10万円
海外FX業者に、最初から10万円を突っ込むのは抵抗を感じるかもしれません。
cTraderはもともとECN用に開発された上級者向けのツールですし、大口取引の場合でも瞬時に約定できる仕組みを整えているので、この辺りの条件はやむを得ないかもしれません。
また、Tradeviewの口座は円に対応しているため、入金もそのまま円通貨で行えます。為替差益を考える必要がないので、この点は確定申告の際に計算がとても楽です。
Uphold.comからの入金を行うには、まずUpholdにログインしてアカウントに資金を入金しておく必要があります。
Upholdの残高が0の状態でTradeviewから入金を行うと、 一瞬だけUpholdの画面が表示されますが、すぐにTradeviewへ戻ってしまうため注意してください。
証拠金維持率が100%
Tradeviewは証拠金維持率100%以下になると、保有しているポジションは全てロスカットされます。
XMのロスカットラインが20%ですので、比較するとかなり高いです。そのため、維持率ぎりぎりのハイリスクなトレードには向いていません(もちろんマイナス残高はゼロカットされますが、実際このような取引はかなり嫌がられます)。
ただし、資金をある程度維持してリスクを抑えたいなら、ロスカットラインの高いTradeviewは相性が良いと言えます。
cTraderのレバレッジは400倍に変更できる
多くの紹介サイトでは、Tradeviewのデメリットとして「レバレッジの低さ」を挙げていますが、これは間違いです。
Cトレーダー口座を開設したら、最初はレバレッジが200倍になっています。レバレッジ変更申請をすると400倍に変更することが可能です(※口座に10万円以上入金済みであることが条件です。)
URL:Tradeview口座 レバレッジ変更申請ページ
https://fx.tradeviewforex.com/jp/leverage-change/?url=ja/accounts/forms/leverage-change
cTrader口座以外はあまりおすすめしない
MT4を扱うILC口座、Xレバレッジ口座では500倍までレバレッジを利用することが可能ですが、あまりおすすめしません。
以下がその理由です。
ILC口座はあまり良い印象が無かったので、私はあくまでもcTrader口座の利用をおすすめしたいと思います。※2017年の事象なので、もしかすると今は改善されているかもしれません。
(追記)少し調べてみたのですが、MT4口座に違和感を感じる方は私の他にもいらっしゃるみたいです。
TradeviewのMT4止まってるよね??
決済できん— Ryota/ウェズ/WEZ (@syukyu_ryota) May 30, 2019
tradeviewのMT4 18:35から18:44に飛んだんですが…
ctraderは通常通り— テベ (@tv_congiro) May 21, 2019
(cap: url)
LPの契約が変わったというツイートもあったのですが真相はよくわかりません。
恐らく、MT4ではブリッジ(ILC)を経由してLPに繋がっていることが関係していそうです。Cトレーダー口座では、ブリッジがなく直接APIで繋がっているようなので…。
実際の使用感として、cTrader口座は使用開始当時から全く問題なく、高ロットの秒スキャでもきちんと滑らずに約定されるので、裁量トレードではとても役に立っています。
公式ページがわかりにくい
新規登録や会員ページはお世辞にも作りが良いとは言えません。パッと見では「この会社大丈夫だろうか?」という疑念を抱いてしまうレベル(私だけ?)。
英語版公式サイトはしっかりしているにも関わらず、日本語公式サイトが分かりにくくなっている理由をサポートに問い合わせてみました。
返信は以下のとおりでした。
Q. 英語版と仕様が異なりますが、何か規制など理由があるのでしょうか。
A. 弊社(Tradeview)では日本の金融庁からの指導により日本語での情報提供量を制限いたしているためです。 |
つまり、金融庁の規制に沿って、日本語の情報量をわざと制限しているということです。Tradeviewの信頼性とは全く関係がありませんね。
ただ、今のままでは使いにくいので、よく使う操作パネルだけでも、ひとまとめにしたかったので以下のページを作りました。
また、よく似ていますが 海外FX業者Tradeviewとチャート分析ツールTradingview、これは全くの別物ですのでご注意ください。
TradingViewについては以下のページで解説をしています。