あなたは「自分にはどんなトレードスタイルがあっているのか」について考えたことはあるでしょうか?
個人の性格や生活スタイル、証拠金の多さなどのさまざまな要素からトレードスタイルは変わってきます。その中でもスキャルピングは手っ取り早くトレードを行えるため、多くのトレーダーたちに人気のある手法です。
今回はスキャルピングを始めてみたいと思っている方に向けた記事になっています。
- スキャルピングがどんな手法なのか
- トレードの手順やポイント
- オススメの業者
以上の3つをメインに初心者にもわかりやすく解説していきます。また、スキャルピングの注意点もあわせて解説しますので要チェックです。
この記事を通して海外FXでスキャルピングデビューをしましょう!
目次
海外FXの「スキャルピング」って、そもそもどんな手法?
スキャルピングとはトレードスタイルのひとつで、ごく短い期間のトレードを繰り返して小さなPipsから利益を狙っていく手法です。
複数の通貨で共通して用いられる通貨単位。
例えば、ドル円では1Pips=0.01円を表す。
スキャルピングは発注から決済までのスピード感に重きを置いたトレードスタイルです。数秒から数分間と比較的短時間のポジションを保有してからすぐに決済を行います。サッと取引できて、すぐに利益を得られるかもしれない…なんてなんだか魔法みたいな手法ですね。
ちなみに他のトレードスタイルとポジション保有期間を比較すると…
トレードスタイル | ポジション保有期間 |
---|---|
スキャルピング | 数秒から数分 |
デイトレード | 数分から数時間 |
スイングトレード | 数日から数週間 |
ポジショントレード | 一週間以上、年単位 |
スキャルピングが他の手法と比べて、いかに注文から決済までの時間が短いのかがわかりますね。
また、トレードスタイルによって狙える利益幅はポジション保有期間ごとに変わってきます。スキャルピングでは1〜10Pips程度を利益の狙い目として定め、少ないPipsをコツコツ狙っていきます。一発でドカンといったタイプの手法でなく、利益を堅実に積み重ねていくタイプの手法です。
イメージとしては薄く薄く利益を相場から剥ぎ取っていく感じですね。スキャルピングの語源がかつてインディアンの風潮であった「敵の頭皮を剥ぐ」からきているなんて話もあります。由来を聞くとなんだか少しゾッとしてしまいます…
もちろん、そのままトレードを続けていても利益は微々たるものですので、1トレードの利益幅の少なさは高いレバレッジをかけてカバーするのが一般的です。
▼以下の動画では、エントリーから決済まで実際にトレードをしながらスキャルピングが解説されています。
スキャルピングの大まかな流れをイメージすることができますよ!
「Pipsやレバレッジなど、FXの基礎がまだ身についてないよ」という方はこちらの記事でしっかり理解してからこの先を読み進めてくださいね!
スキャルピングを始めるなら海外FXで!
スキャルピングは海外FX特有の手法というわけではありません。もちろん、国内FXでもスキャルピングを行うことができます。国内FXの方が安心感がありそうですが、海外FXでスキャルピングトレードを行うトレーダーは実に多いのです。
多くのトレーダーが海外FXでスキャルピングを行うのは以下の3つの理由のためです。
- 最大レバレッジの違い
- ゼロカットの有無
- 約定力の高さ
理由① 最大レバレッジの違い
国内FXと海外FXでは最大レバレッジに大きな違いがあるからです。
国内FXは最大25倍までレバレッジをかけることが可能です。それに対し、海外FXは倍の50〜5,000とレバレッジ幅はかなり高めの設定です。国内FXと違ってトレードの幅がかなり広がりますよね。
特にスキャルピングのように狙うPips数が少ない場合は、国内FXより海外FXのハイレバレッジを活用した方が効率よく稼ぐことができます。
理由② ゼロカットの有無
海外FXの多くはゼロカットを採用しているからです。
万が一預け入れている証拠金を上回る損失が出てしまった場合、その損失分を業者が負担することによりトレーダーが証拠金の手出しをしなくて済む仕組み。
ハイレバレッジで大金を稼ぎたいトレーダーにとって、ゼロカットはかなり強い味方ですよね。
国内FXでは法律上、ゼロカットは禁止されています。そのため、追証と呼ばれる損失分をトレーダー自身が手出ししなければならない仕組みをとっているのです。
追証ではもちろん、損失額が大きくなるほど支払わなければならない金額も大きくなります。ウン十万、ウン千万の追証の通知をくらってしまったら、目の前がもう真っ暗ですよね。
海外FX業者では「追証がない、減るのは預け入れている証拠金だけ」ですので、ハイレバレッジでもどんどんスキャルピングしていけます。
理由③ 約定力の高さ
約定力の高さはスキャルピングでの損益に少なからず影響してくるものだからです。
トレーダーが狙ったタイミングで出した注文をその通りに成立させる力。
約定力が低いと「注文したレートよりも2Pips上で売り注文が通ってしまった…」など、自分が注文したレートと実際に注文が通ったレートとに差が出てくることになります。そのため、ハイレバレッジでトレードをする場合、わずか数Pipsが利益と損失の分かれ目になることも考えられます。
約定力の高さをうたっている海外FX業者は多く、日本人トレーダーからにも約定力については定評があります。
▼ 国内FX、海外FXそれぞれの違いについてさらに知りたい方は、こちらの記事で詳しく解説していますのであわせて読んでみてくださいね!
海外FXでスキャルピングをしよう!【手順を解説】
実際にスキャルピングでのトレードではどんな手順を踏んでいけばよいのか気になるところですよね。
ここからは海外FXでスキャルピングを行なっていく手順を以下の通りに解説していきます。
- あらかじめ利幅と損切り幅を決めておく
- 短期足でトレードを行う
手順ならもうバッチリ!
▼先にスキャルピングのコツについて知りたい方はこちらからどうぞ!
手順① あらかじめ「利幅」と「損切り幅」を決めておく
スキャルピングではエントリー前に利幅と損切り幅を決めておくことが重要です。スキャルピングは短期間のトレードであるため、決済判断のスピードが重視されます。
価格の変動を確認しながらの決済判断はリスクがつきものです。自分の決済したいタイミングで決済ができず、利幅が減少してしまうばかりでなく大きな損失を抱えてしまうことも…
このくらいは利益を狙えるのではないか
損失を許容できるのはここくらいまでだな
あらかじめある程度の予測を行い、利幅と損切り幅を想定しておきましょう。
注文時に利幅と損切り幅を指定することも可能
利幅と損切り幅は新規注文を出す際に設定することが可能です。
XMTradingの注文画面を例に解説していきましょう。
新規注文時の画面です。
決済逆指値(ストップロス)は損切り幅を設定することができます。
例えば、買い注文を出したい時に「ここまで下落してきたら損切りしよう」と決めたとします。
決めた損切り幅の為替レートを入力し、為替レートが決済逆指値に到達した場合、前もって決めた損切り幅で自動的に決済してくれます。
決済指値(テイクプロフィット)は決済逆指値とは逆で、利幅を設定することができます。
スキャルピングで決済逆指値、決済指値を設定する上で気をつけておきたいのは、幅を広く設定しすぎないことです。決済幅が広すぎることによって弊害を被る初心者トレーダーも多くいます。
決済逆指値を広く設定したけど、含み損が大きくなりすぎて切るに切れない!
決済指値まで到達しそうにない!相場が逆方向に反転してきた!
「大きく利益を得たい」「損切り幅を広めにとれば自分の予測した方向に流れるかも」という気持ちもわかりますが、こうした考えは危険です。
注文時に利幅と損切り幅をあらかじめ設定しておくことは、スキャルピングでトレードする上で重要になります!
毎トレード利幅と損切り幅は見直そう
利幅と損切り幅の設定は毎トレード見直すようにしましょう。
例えば、値動きが比較的少ない穏やかな相場と、値動きが活発な荒れた相場で同じ利幅と損切り幅を設定したとします。
値動きが穏やかな相場では利幅、損切り幅と価格までの幅は広いですね。幅が広すぎることのリスクは先ほど説明した通りです。
一方、値動きの荒れた相場ではそれぞれの幅と価格の幅は狭くなっています。
これではすぐに利確、損切りが発生して思うように利益を伸ばすことができません。
- 穏やかな相場の時は値動きが少ないと仮定して利幅を狭めてみる
- 荒れた相場の時は値動きが大きいと仮定して少しリスクをとって損切り幅を広く取る
など相場状況に合わせた利幅や損切り幅を考える必要があります。
▼損切りについてはこちらの記事も参考になるのであわせて読んでみてください!
手順② 短期足でトレードを行う
利幅、損切り幅を事前に決めたらいよいよスキャルピングスタートです。
スキャルピングでは主に1分足や5分足といった短期足を使用してトレードを行います。
1分足と5分足どっちを使うべき?
まず初心者の方は5分足でスキャルピングを始めてみましょう。
その理由は以下の2つにあります。
- 細かな値動きに左右されずにトレードできる
- 狙える利幅が大きくなるのでトレード回数が減る
理由① 細かな値動きに左右されずにトレードできる
1分足はその名前の通り1分間で、5分足はその5倍で5分間でローソクが形成されます。つまり、1分足の方がローソク足形成の時間が短い分、値動きが細やかなものになるのです。
そのため、わずか1Pips未満の小さな動きでも激しく動いているように見えてしまいます。また、ダマシもその分多くなるので、「値動きに釣られて焦ってエントリーしてしまった」なんてことも。
心理的な揺さぶりを回避するためにも、5分足の比較的緩やかな動きの中でトレードを始めてみるのがオススメです。
理由② 狙える利幅が大きくなるのでトレード回数が減る
スキャルピングは主軸とする時間足の違いで狙える利幅も異なってきます。
1分足であれば2〜5Pips、5分足であれば5〜10Pipsを目安に利確を行なっていきます。
5分足では1分足の倍近く利幅を見込めるので、1分足でスキャルピングするよりもトレード回数は少なくてすみます。トレード回数が少なければそれだけスプレッドや取引手数料などのコストが抑えられることになります。
(※スプレッド、取引手数料については後ほど解説します!)
短期足だけでなく長期足も見ておく
短期足だけを注視するのではなく、長期足も確認しておきましょう。
長期足で確認するのは全体的な相場の流れ、トレンドです。短期足の値動きは長期足の大きなトレンドの中で動いています。
しかし、長期足が大きなトレンドを形成しているからといって、短期足も同じようなトレンドとは限りません。
長期足の時間軸をさらに拡大したものが短期足になるので、相場の流れが違ってくるのも当然のことです。
しかし、長期足の相場状況はスキャルピングを行う上での1つの判断材料になってくれます。なぜなら、短期足の値動きも長期足の相場状況に沿った動きになりやすいからです。
長期足が上昇トレンドだから、買いでのエントリーを検討してみよう!
この時間足では下降トレンドだけど、5分足ではどんな値動きをしていくだろう?
こうした根拠に基づいたエントリー判断をしていく必要があります。
まずは、4時間足や1時間足の長期足で相場状況を確認してから短期足でエントリーしていきましょう!
海外FXでスキャルピングをするコツ【手法の解説】
海外FXでスキャルピングをしていくのであれば、少しでも自分にとって有利にトレードを進めたいですよね。利益をバンバンあげたいのも確かだけど、できるだけ損失を最小限に抑えたいという気持ちも強いのではないでしょうか?
ここからは海外FXのスキャルピングで利益をあげるコツ、損失を最小限に抑えるコツについて以下の通り解説していきます。
- ハイレバレッジを利用する
- スプレッド・取引手数料を小さく抑える
- 約定力の高い業者を選ぶ
ハイレバレッジを利用する
ハイレバレッジをかけてスキャルピングでの利益を伸ばしていきましょう。
数pipsの小さな利益を相場から剥ぎ取っていくスキャルピングでは、効率良く稼ぐ方法は必要不可欠。
国内FX、海外FXの違いでもお伝えした通り、海外FXではより多くのレバレッジをかけることができます。
スキャルピングは利益が薄い分、レバレッジを高くしてトレードしなければ稼ぎづらい手法とも言えます。逆を言えば、レバレッジを高めに設定できた方が稼げるチャンスがあるということです。しかし、その分損失リスクも大きくなることは覚えておかなければなりません。
1トレードに対してどれだけの損失を許容することができるかによって、レバレッジの倍率は人それぞれ変わってくるものです!
証拠金が1万円足らずなのに、いきなりハイレバレッジでトレードするのも何か心許ないですよね。自分の資金と相談しながら適切なレバレッジをかけてトレードを行う必要があります。
▼トレード時の資金管理についてはこちらの記事や動画を参考にしてみてください!
スプレッド・取引手数料を小さく抑える
スキャルピングでは取引コストをいかに抑えるかも重要になってきます。
取引コストの代表として、トレーダーが必ず負担しなければならないスプレッドというものがあります。
買いと売りでのエントリーの価格差のこと。
FXでトレードする上での実質的なコスト。
スプレッドは注文約定時に差し引かれる形になるので、トレーダーは本来約定したレートよりも不利な位置からトレードを始めることになります。
例えば、スプレッド幅が1Pips、100.000で買いエントリーした場合。
注文約定時にスプレッドが差し引かれるので、実質99.990でエントリーすることになります。
また、スキャルピングでは他の手法と比べトレード回数が多いため、スプレッドはかなり厄介な存在です。
仮にハイレバレッジをかけ、1Pips=1,000円の計算になったとしましょう。20回スキャルピングでトレードを行なった場合、トレード結果とは関係なく20,000円損していることになります。かなり損していますよね…
トレード上、必ず発生するコストなので無視はできないものですが、コストはなるべくかけずに多くのトレード回数をこなしていきたいはずです。
そのためにはスプレッド幅を業者ごとに比較し、低スプレッドの業者でトレードを行う必要があります。
また、スプレッドとは別に取引手数料と呼ばれるコストもあります。
トレードを行う際に発生する売買手数料のこと。
エントリーと決済の2回に発生してくる。
スプレッドと重ねて取引手数料を引かれてしまっては、もはやうんざりです…
しかし、取引手数料はスプレッドとは違い、トレードする度に必ずかかってくるものというわけではありません。最近では取引手数料を無料にしている業者がほとんどですので、業者選びを間違えなければ取引手数料については回避できる問題となります。
取引手数料についてもなるべく少ない、もしくは取引手数料の必要ない業者でトレードを行うようにしましょう。
スプレッド・取引手数料ともに損失を抑えるためには業者選びが大切になってきます!
約定力の高いFX業者を選ぶ
約定力の高いFX業者を選びましょう。
約定力が低いと自分が本来注文したかったレートではなく、不利なレートで約定されてしまう可能性があることはお伝えした通りです。
そもそもスプレッドによって不利な状況からトレードをスタートしているのに、約定力の低さの追い討ちにあっては溜まったものではありませんよね。より含み損を抱えてしまうだけでなく、利益も伸ばしづらくなってしまいます。
何度も言うように、ハイレバレッジでのスキャルピングトレードでは数Pipsが利益と損失の分かれ目になってしまうこともあります。狙ったタイミングでしっかり注文や決済ができない、約定力が弱い業者ではスキャルピングは向いていないと言えるでしょう。
約定力の高さはスキャルピングの損益に直結する!
海外FXでスキャルピングをする時の注意点
海外FX業者によってはスキャルピングが禁止、または規制されているところがあるので注意が必要です。その理由は数多くの短期取引によるサーバーへの負荷を避けるためです。
サーバーへの負荷による悪影響とは?
サーバーへの負荷によって、以下のような悪影響が出てきます。
- トレードが行えなくなる
- 約定力の低下につながる
- 保有ポジションがなくなる
トレードが行えなくなる
サーバーへの負荷が大きくなり、サーバーがダウンしてしまうとトレードが行えなくなります。
相場が予測した流れなのにエントリーできない!
といったトレーダーからすれば歯痒い思いをしてしまうことに…
また、スプレッドや取引手数料を主な収入源としている業者はトレーダーがトレード行わない限り収入が入ってきません。業者がサーバーへの負荷を避けたいのはもっともな理由ですよね。
約定力の低下につながる
サーバーの負荷は約定力の低下につながる可能性もあります。
約定力の低下は損失に直結してしまうので「このままトレードしていて大丈夫かな?」と不安になってしまいますよね。
また、約定力に定評がある業者からすれば、自社の強みに不信感を持たれることになるのでサーバーへの負荷は致命的です。
保有ポジションがなくなる
サーバーのダウンによって、保有していたポジションがなくなってしまったという声も。
利確しようとしていた時にはもう最悪です。本来利益として得られるものが、パッと消えてしまっては泣き寝入りするしかありません…
しかし、海外FX業者であれば損失分の補填を行ってくれることも少なからずあるようです。
もしポジションがなくなってしまった場合は補填の要求を業者に行うことを検討してみましょう。
必ずスキャルピングがOKか確認する
スキャルピングを禁止、規制している業者は利用規約や「よくある質問」などにスキャルピングがOKか言及していることがありますので、事前に確認や問い合わせをするようにしましょう。
スキャルピングの禁止や規制をうたっている業者は国内のみならず海外でも多くみられます。
スキャルピングに関するルール
引用:ガイドライン|GEMFOREX (一部抜粋)
以前の事例となりますが、短期間(5分間を目安)に往復合計10LOT以上での連続したお取引を継続された結果、カバー先にて予告無く取引停止となり、該当取引分につきましてdeal cancelとなったケースがございました。その結果、利用規約第12条18項とし、同規約第20条2項に沿った処置となりました。また、そこまでの処置にはなりませんが、極端な証拠金率における回転率と判断され、注文が入り難くなる場合もございます。ご参考の上、ご心配な場合には一度弊社まで確認のご連絡を頂きますようお願い致します。ノースプレッド口座でのスキャルピングに関するルールは、同ページ内「ノースプレッド口座について」、スキャルピングEAをご利用の場合には、「EA利用に関するルール」をご参照ください。
また、スキャルピングNGの業者で利用規約等を無視してトレードを行なっていれば、トレード自体の規制や最悪口座凍結の可能性もあります。
口座凍結されれば、トレードはおろか今までトレードで増やしてきた資金が出金できなくなってしまうなど「いやぁ、困った!」では済まされない状況に陥ってしまいます。
スキャルピング禁止の業者でのスキャルピングは絶対にやめよう!
海外FXでスキャルピングをするなら?|オススメ業者 3選
注意点も理解したところで、どこのFX業者でスキャルピングするのがオススメ?
- そもそもスキャルピングができること
- 取引コストはなるべく抑えて優位にトレードを進められること
- 約定力が高いこと
これらの条件をクリアした海外FX業者を3つ紹介していきます。
海外業者特有のハイレバレッジやゼロカットも採用していますので、その点も踏まえて業者選びの参考になればと思います。
- XMTrading
- AXIORY
- TitanFX
XMTrading
最大レバレッジ | スプレッド(ドル円) | ゼロカット | オススメ度 |
---|---|---|---|
888倍 | 1.6〜2Pips | あり | ◎ |
XMTradingは海外最大手のFX業者です。
日本人シェアもNo.1となっており、公式ページもしっかり日本語に対応しています。
最大レバレッジ888倍に加えて、約定力の高さや出金拒否などのトラブルにも見舞われにくいといったことから、多くのトレーダーからの人気を博しています。
他の海外FX業者と比べ、スプレッドの広さが気になるところではありますが、こちらは低スプレッド口座の「ゼロ口座」を利用することで解決することができます。
ゼロ口座ではスプレッド幅0.1Pips〜とかなり低めの設定でトレードすることが可能です。ただし、スプレッド幅が狭い代わりに、取引手数料が発生してしまうのがネックです。
しかし、ゼロ口座でのスプレッド・取引手数料のコストを合計しても、通常の口座であるスタンダード口座のスプレッド幅単体よりもコストは少ないので安心してトレードできますね。
また、最大レバレッジは500倍と少し落ちてしまいますが、それでも十分なレバレッジ幅です。
スキャルピングをメインとするならぜひ利用したい口座と言えるでしょう。
AXIORY
最大レバレッジ | スプレッド(ドル円) | ゼロカット | オススメ度 |
---|---|---|---|
400倍 | 1.3Pips程 | あり | ◯ |
AXIORYは業界トップクラスのスプレッドの狭さが特徴のFX業者です。
最大レバレッジは400倍とXMTradingと比べれば見劣りしてしまいますが、大口でのトレードがそのレバレッジの低さをカバーしています。XMTradingが1ポジション最大50ロットなのに対し、AXIORYでは1ポジション最大1000ロットまではることができます。
また、取引プラットフォームにも定評があり、簡単な操作性や時間足の豊富な種類などスキャルピングトレードに有利な取引ソフト「cTrader」を利用することができます。
スプレッド幅0.2Pips程とさらにスプレッド幅の狭い「ナノ口座」と呼ばれるスキャルピングに向いた口座も用意されています。こちらもXMTradingの「ゼロ口座」と同じく取引手数料が発生する仕組みとなっています。
難点としてはサーバーが不安定という声も。
先ほどもお伝えした通り、サーバー問題はトレーダーに大きな悪影響を与えかねません。どのFX業者もサーバーに関しては改善を続けていますので、今後のサーバーの安定化に期待したいところです。
TitanFX
最大レバレッジ | スプレッド(ドル円) | ゼロカット | オススメ度 |
---|---|---|---|
500倍 | 1.3Pips程 | あり | ◯ |
TitanFXもAXIORYと同様にスプレッドの狭さに力を入れているFX業者です。
海外FX業者といえば大抵口座開設ボーナスや入金時ボーナスなどのボーナス制度を取り入れているものです。TitanFXではこうしたボーナス等を一切排除することで、スプレッドの狭さや約定力の高さに還元しています。
また、スキャルピングでトレードする魅力で見逃せないのがストップレベルが0という点。
新規注文時に現在レートから決済逆指値(ストップロス)、決済指値(テイクプロフィット)を指定する注文価格の幅を制限するもの。
例えば、XMTradingではストップレベルは12(1.2Pips)がデフォルトです。
つまり、100.000の買い注文で場合、99.988以内でなければ決済逆指値(ストップロス)を指定することができません。ストップレベルのデフォルト設定分以上に利幅、損切り幅を広くとらざるを得ないと言うことですね。
対して、TitanFXはストップレベルが0ですので利幅、損切り幅の選択肢が増えることになります。
スプレッド、約定力に力を入れているのは大きな魅力ですが、やはりボーナスが得られないのは少し残念ですね。
実際のところ、スキャルピングってどうなの?【メリット・デメリット】
ここまでスキャルピングについて紹介してきましたが、「ここはメリットだな、デメリットだな」と感じる部分もあったのではないでしょうか?
最後にあらためてスキャルピングでトレードするメリットとデメリットをまとめましたので、それぞれチェックしていきましょう。
おすすめする理由|4つのメリット
スキャルピングでトレードするメリットは以下の4つになります。
- 損切り感覚が身につく
- 為替変動リスクが少ない
- 隙間時間を使ってトレードできる
- トレードチャンスが多い
メリット① 損切りの感覚が身につく
スキャルピングでトレードすることにより、損切りの感覚が身に付いてきます。
FXではこの損切りという概念が非常に大切です。
適切なタイミングで損切りができなければ、含み損がどんどん広がり強制ロスカットの可能性も出てくるからです。特に初心者のうちは「いつか戻るだろう」といった淡い期待や、含み損が多すぎて切るに切れないなどのケースもよく見られます。
スキャルピングは多くの取引回数をこなしていくトレード手法なので、負けトレードもトレード全体に比べれば一定の割合を占めてくることになります。負けることがある以上、損切りする機会も必ず出てくるものです。
もはや「損切りをするのは当たり前だ」くらいの感覚でなければトレードを続けていくことは難しくなるでしょう!
デイトレードやスイングトレードなど他の手法でトレードを行う際でも、スキャルピングで培った損切りの感覚はトレードの助けになってくれるはずです。
メリット② 為替変動リスクが少ない
スキャルピングは為替変動リスクが少ない手法です。
ポジションを保有している時にレートが大きな動きを見せ、損失を抱えてしまうリスクのこと。
為替変動リスクは、ある程度長期間ポジションを保有しているデイトレードやスイングトレードでよく見られます。逆を言えば、短期でポジション売買を行なっているスキャルピングでは為替変動リスクを受けづらいということにもなります。
メリット③ 隙間時間を使ってトレードできる
数秒から数分で完結するスキャルピングでは隙間時間を使ってトレードすることができます。
例えば、子育てに追われるママさんや会社勤めで忙しいサラリーマンの方でも、ちょっとした時間さえあればすぐにトレードが可能です。チャートを見ながらすぐに取引を完了できるので、ポジションを保有したままソワソワすることも、チャート画面に長時間張り付く必要もありません。
短時間でトレードできますが、相場の流れを事前に確認しておくことは省いてはいけない手順です!
メリット④ トレードチャンスが多い
スキャルピングでは他のトレードスタイルと違ってトレードチャンスが多いです。
短い時間足を主軸にトレードしていくため、チャートの値動きは細かなものになり、その分トレードチャンスが増えてきます。
また、スキャルピングはデイトレードやスイングトレードといったトレンドの流れに乗ってエントリーするだけでなく、レンジ相場でも戦っていける手法です。相場の8割はレンジ相場とも言われているので、そのこともトレードチャンスの多さを助長してくれています。
短時間で多くのトレードを行えば、相場経験もそれなりに得ることが可能です!
難点もある|3つのデメリット
スキャルピングのデメリットは以下の3つです。
- スプレッド・取引手数料などの取引コストが多くかかる
- 少額での取引では稼ぎにくい
- 相場の経験やテクニックがないとギャンブルになりがち
デメリット① スプレッド・取引手数料などの取引コストが多くかかる
短時間で何度もトレードを行うため、スプレッドや取引手数料といったコストが多くかかります。
取引コストはトレーダーにとってはマイナスの要素でしかありません。
毎トレード必ず取引コストを引かれるのであれば、その額は少ないに越したことはありません。そのため、スプレッド幅の狭い業者や取引手数料がない、または少額な業者や口座選びが重要になってきます。
デメリット② 少額での取引では稼ぎにくい
少額での取引では稼ぎにくいといった側面もあります。
スキャルピングは数Pipsの小さな利益を積み重ねていく手法なので、利益幅もそれほど大きなものではありません。この利益幅をカバーするのがレバレッジです。
大きなレバレッジをかけて効率良く運用していくことで、大きな利益幅を狙うことができます。しかし、利益幅が大きくなる分損失幅も大きくなるので、リスクや資金管理を徹底して行う必要があります。
デメリット③ 相場経験やテクニックがないとギャンブルになりがち
相場経験やテクニックが不十分だとギャンブルになりがちになってしまいます。
スキャルピングは他の手法とは異なり、短期足での細かな値動きから今後の方向性を予測しなければなりません。大きなトレンドを追いかけるような長期的なトレードよりも、相場の予測や判断が難しいものになってきます。
「なんだか上昇しそう」「そろそろ下がるだろう」など根拠に乏しいエントリーを繰り返すのはもはやギャンブルと言っても大差はありません。
長期足、短期足それぞれの時間足でエントリーのための根拠を探していく必要があります。そのために必要になるのがテクニカル分析です。
- プライスアクション
- チャートパターン
- レンジブレイク
- ゴールデンクロス・デッドクロス
- グランビルの法則
これらのテクニカル分析を用いながら自分の分析に沿ってエントリーしていきましょう。
▼テクニカル分析についてはこちらの記事にまとめていますのであわせて読んでみてください。
まとめ
海外FXでのスキャルピングについて徹底解説していきました。
- スキャルピングは短時間でのトレードを繰り返す手法
- 利幅、損切りは必ず前もって決めておく
- 長期足で大まかなトレンド把握をしてから短期足でトレード
- ハイレバレッジ、スプレッドや取引手数料の少なさ、約定力の高さが海外FX業者を選ぶポイント
短時間でトレードが完結する一方で、「相場判断が難しい」「初心者には向かない」などの声もよく聞かれます。スキャルピングではそれなりの相場経験が物を言う手法であることも確かです。
まずは練習がてら、デモトレードで短時間トレードの感覚を掴むことから始めてみることをオススメします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。